最古の記憶は3歳だというのは本当か? 〜ぼくの最古の記憶は死の記憶〜

 

皆さんの自分の人生でいちばん古い記憶はなんですか?

最古の記憶は3歳だというのは本当か?

・ぼくの最古の記憶は1歳
・ぼくの最古の記憶は“死”の記憶
・おじさんの爪
・おじさんが爪をのばす理由
・芸人の気質

・ぼくの最古の記憶は1歳

一般的に人間の記憶は3歳ほどだと言われているようだ。

ぼくは自分の最古の記憶をはっきりと覚えている。そしてそれがいつの頃だったかもはっきりと明言することができる。なぜならそれは、ひいおじいちゃんのお葬式という特定のイベントだったからだ。ひいおじいちゃんがいつに亡くなって、いつにお葬式が催されたかを辿れば、ぼくの最古の記憶は1歳ということになる。

 

 

・ぼくの最古の記憶は“死”の記憶

ぼくはその記憶を今でもありありと覚えている。それは“死”の記憶だった。

お葬式にぼんぼりが回ることをご存知だろうか。綺麗なまあるい光の玉が部屋の中をゆっくりと巡り回り、まるで仏教的な輪廻転生を示しているかのようである。その美しいピンクや緑の丸い光の玉が部屋の中で回っていたことを、とてもよく覚えている。幻想的で不思議で綺麗だなあと幼心に思ったのだった。しかしそんな呑気なことを考えていたぼくに、衝撃的な出来事が起こった。

 

・おじさんの爪

当時のお葬式は今のように葬儀場で開催されておらず、ぼくのおじいちゃの家にすべての人を招き入れて行われていた。それゆえぼくの記憶も、馴染み深いおじいちゃんの家である。たくさんの親戚やら関係者が集まっており、1歳のぼくは知らないおじさんの膝の上に座っていた。そのおじさんが誰かは今でも定かではないが、黒い背広を着ており葬儀の参列者だったことだけは伺い知ることができる。そしてそのおじさんの爪が、ものすごく長かったのだ!

 

 

・おじさんが爪をのばす理由

ぼくは驚きおののいた!1年の人生の中で、これほどに爪の長い人を見たことがなかったのだ!ぼくはおじさんの爪に興味津々となり、おじさんの爪の虜となった。おじさんの爪を夢中で不思議そうに触っていると、おじさんはそれに気がつき「爪が長いやろ。爪が長いのはな、字を書くためやで」と言ってぼくの手のひらに字を書き出したのだ!ぼくは衝撃的だった!こんなに長い爪が字を書くためだったなんて!今から考えてみればおじさんの軽い冗談だとすぐにわかるのだが、1歳の子供にとって大人の話す言葉はすべて真実だ。ぼくは大人が爪を伸ばすのは手のひらに字を書くためだと、そのまま覚えてしまったのだった。

 

 

・芸人の気質

以上がぼくの最古の記憶の一部始終である。なぜこれが自分の最古の記憶として残っているのかは定かではない。両親に聞くと、ぼくはお葬式の途中で暇なので人前で歌ったり踊ったりして拍手を求めていたのだそうだ。何か芸人の気質でもあったのだろうか。しかしその記憶は一切なく、ぼくの記憶はぼんぼりの灯りとおじさんの爪である。

あなたの最古の記憶はなんですか?よかったら話してくれませんか。

 

 

 

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