ずっと昔から思ってたけど、レジ袋有料化ってすごく怪しい。
レジ袋を有料化することが地球や環境のためだというのは本当か? 〜レジ袋により庶民から金を奪い取るスーパーマーケット〜
・ぼくはエコバッグのシステムにドイツで初めて出会った
・沖縄でもレジ袋3円のシステムが導入された
・地球を守るために環境問題に取り組まなればならないというのは本当か? 〜守りたいのは地球ではなく自分〜
・和歌山の素晴らしい自己犠牲のエコバッグのシステム
・日本のエコバッグシステムの分布の謎
・台湾ではエコバッグシステムが日本より進んでいる
目次
・ぼくはエコバッグのシステムにドイツで初めて出会った
ぼくがレジ袋が有料であるという概念に触れたのは、ヨーロッパ・ドイツのスーパーマーケットにおいてだった。当時は2008年でまだ日本ではレジ袋のレの字も語られていなかった頃だ。もちろん日本ではすべてのレジ袋が無料だった。
ドイツのスーパーではその頃もう既に徹底的にレジ袋を無料配布しないという観念が広まっており、レジ袋ひとつ1ユーロくらいするから、ドイツ語を学ぶために短期留学していたぼくも、買い物のために1ユーロ奪われてはたまらないとドイツ留学中はエコバッグを使用し続けた。
・沖縄でもレジ袋3円のシステムが導入された
しばらく経ってから日本でもヨーロッパの真似をしてレジ袋が有料になり出した。やはり今でも文化やしきたりというものは西洋から東洋へと流れてくるものなのだろうか。レジ袋導入時、ぼくは沖縄に住んでいたが、今まで無料だったレジ袋がひとつ3円に変わってしまった。
普通ならば今まで無料だったいつも当然のようにもらえていたものが突然3円になったら、民衆や庶民は怒り心頭だろうが「地球環境のため」とか「未来の子供達のために」とか言っておけば、仕方ないとおとなしく黙ってしまうのだからなんともお人好しな国民性だと思う。
しかしよくよく考えてみれば、スーパー側からしてみれば、今まで無料で渡していたものをいきなり庶民から3円奪えるようになって、かなり利益が上がったのではないだろうか。しかも別に何の苦労もすることなく、ただ今まで通りにしているだけで、「地球環境のため」「未来の子供達のため」とかいう社会的正しさを掲げておけば、急にレジ袋の分金儲けできるようになったのだから何とも都合のよい商売である。
しかも庶民からひと袋3円奪えるようになったにもかかわらず、スーパーは決して悪者にならずに「地球環境のためですよ」「未来の子供達のためですよ」と言って正義の味方のように自らを仕立て上げてしまうやり方は、なんとも小賢しいと感じざるを得なかった。本当はスーパーは、地球環境を言い訳にして、何の苦労もなく錬金術のように利益を奪いたかっただけではととても怪しく思ってしまった。
・地球を守るために環境問題に取り組まなればならないというのは本当か? 〜守りたいのは地球ではなく自分〜
さらに言えば「地球環境のため」とか「未来の子供達のため」という物言いが、そもそも傲慢さに満たされている。地球は人間が気を使ってあげなければ存続できないほどひ弱なものだと、人間たちは見なしているのだろうか。それはとんでもない勘違いではないだろうか。別に人間に気を使ってもらわなくても、地球は末永く今まで通り存在していくに違いない。むしろ人間という種族の方があっという間に滅びてしまい、遠い未来に地球さんに「ああそんな奴もいたよねー」と懐かしがられる側の儚い生物だろう。
海が汚れているとか、気温が温暖化しているとか、緑が少なくなっているとか、それは人間という“自然動物”による“自然現象”であって、地球は悲鳴を上げていることもなければ苦しんでいることもなく、46億年の歳月の中のこれまで通りの気軽な自然現象だと容易く受け入れ、元に戻したければゆっくりと時間をかけて自分で元に戻していくことだろう。そしてそれらを異常とすら思っていないに違いない。
むしろそれらに悲鳴を上げているのは人間たちの方だ。自分の命や自分たちの種族が、自分たちの行いにより未来で生き残れるか怪しく非常に不安になる。しかし「自分たちの命を守りたい」と堂々と言ってしまうのはなんだかカッコ悪い。そこで「地球を守ろう」とそれらしく言い換えることによって、自らの尊厳を守りつつ自分たちは正しい顔をして、小賢しく自分たちの命や種族を守りたいと主張しているのではないだろうか。さらにはその小賢しい正しさを振り上げて、金儲けに走っている場合も浮世では多々見られる。
しかし地球の側は、たかが人間に守ってほしいなどとは微塵も思っていないだろう。むしろその小賢しい物言いを見抜いているのかもしれない。
・和歌山の素晴らしい自己犠牲のエコバッグのシステム
しかし、ぼくが沖縄で経験したこのレジ袋に3円かかるようになったというのは、日本全国共通なのだろうか。ぼくが和歌山の親やおばあちゃんに聞いたところ、そんなとんでもないシステムは導入されていないという。しかしエコバッグ推奨は導入されているようだ。
どういうことかといえば、和歌山ではエコバッグを持ってきた客に対して3円の割引を行うらしい。そしてレジ袋はこれまで通り無料で配布しているのだ。なんと素晴らしいシステムだろう!「地球を守ろう」などと言いつつ何もせずにレジ袋によりたくさんの金を庶民から奪い取ることを企んだ沖縄のサンエーやイオンに見習ってもらいたい。
本当に地球を守りたいのなら、和歌山のスーパーのようにすべきではないか。和歌山のスーパーは自分の利益を犠牲にして割引してでも、エコバッグを推奨させているのだ。なんと素晴らしい心がけだろう。このような行いにこそ、本当に地球を守りたいのだという心意気が感じられて拍手したくなる。「地球を守りたい」という正しげな言葉だけを掲げて、庶民から上手に金を巻き上げ自分のところの利益を上げているだけのスーパーとはわけが違うのだ。
・日本のエコバッグシステムの分布の謎
一体日本ではどの地域で沖縄のスーパーのようにレジ袋代を奪い取る小賢しいシステムが導入され、そしてどの地域で和歌山のようにエコバッグによる割引の素晴らしいシステムが導入されているのだろうか。とても気になるが調べる手立てが見つからない。
やはり沖縄県民はのんびりしていてあまり文句を言わないので、レジ袋により金を奪い取りやすいと見なされたのだろうか。それに対して和歌山は関西でお金に対して真剣に細かく考える習性があるので奪い取ることは諦めたといういきさつでもあるのだろうか。
・台湾ではエコバッグシステムが日本より進んでいる
ぼくは今台湾に滞在しているが、台湾ではコンビニでもタピオカ屋さんでも、レジ袋代を払わなければならないのだと知って驚いた。日本ではまだコンビニにレジ袋は無料だろう。レジ袋やエコバッグの意識は、日本より台湾の方が進んでいるようだ。しかし上に書いたような理由から、それが素晴らしいことだとは決して思わない。