中島みゆき自身が語った「銀の龍」の正体は、なんと3つもある!!!!!
歌詞の意味と「銀の龍」の3つの正体を徹底解説!「銀の龍の背に乗って」が医療メスの歌だというのは本当か?
・中島みゆきの「銀の龍の背に乗って」は名曲
・沖縄県与那国島で、ぼくはDr.コトーになった
・中島みゆき「銀の龍の背に乗って」のミュージックビデオ撮影地は北海道礼文島
・中島みゆき自身が口にした”銀の龍”の正体は3つもある!
・”銀の龍”の正体1つ目「手術用の医療メス」
・”銀の龍”の正体2つ目「船の後に立つ白波」
・”銀の龍”の正体3つ目「金の龍とは正反対であるところの生き物」
・”古い記憶は語り継がれて 捻じ曲げられることもある”
・中島みゆき「銀の龍の背に乗って」が収録されているアルバム
・中島みゆき「銀の龍の背に乗って」の映像が見られる映像作品
目次
・中島みゆきの「銀の龍の背に乗って」は名曲
中島みゆきに「銀の龍の背に乗って」という名曲がある。離島で働く医師が主人公のテレビドラマ「Dr.コトー診療所」のための書き下ろし主題歌であり、ひ弱さや無力さを抱く人の心を繊細に描きつつも、それでも銀の龍に乗って夢とへ向かって飛び立とうとする壮大な世界観の歌詞が、ぼくたちに勇気を与えてくれる。
あの蒼ざめた海の彼方で
今まさに誰かが痛んでいる
まだ飛べない雛たちみたいに
ぼくはこの非力を嘆いている急げ悲しみ 翼に変われ
急げ傷跡 羅針盤になれ
まだ飛べない雛たちみたいに
ぼくはこの非力を嘆いている夢が迎えに来てくれるまで
震えて待ってるだけだった昨日
明日 ぼくは 龍の足元へ
崖をのぼり呼ぶよ さぁゆこうぜ銀の龍の背に乗って
届けに行こう 命の砂漠へ
銀の龍の背に乗って
運んで行こう 雨雲の渦を(この記事は著作権法第32条1項に則った適法な歌詞の引用をしていることを確認済みです。)
・沖縄県与那国島で、ぼくはDr.コトーになった
人間の運命というものは意外な様子で降り注ぐもので、なんとぼくも「Dr.コトー診療所」の中の主人公のように医者となり、「Dr.コトー診療所」のドラマのロケ地である日本最西端の絶海の孤島、沖縄県与那国島で医者として働くという経験をした。与那国島のデイサービスでおじいちゃんやおばあちゃんを目の前にして、一発芸として中島みゆきの「銀の龍の背に乗って」を歌った(歌わされた)ことは印象深い思い出だ。
・中島みゆき「銀の龍の背に乗って」のミュージックビデオ撮影地は北海道礼文島
また鮮やかな青い衣装と美しく険しい海の風景が印象的な中島みゆき「銀の龍の背に乗って」のミュージックビデオは、なんとドラマ撮影地の与那国島ではなく、北海道の最北の離島「礼文島」で撮影されたことを知り、ぼくは「日本海を北上する旅」の最終目的として北海道礼文島を選んだ。中島みゆきが「銀の龍の背に乗って」を歌っていた絶景に出会うための旅だ。青森県からフェリーに乗って北海道へとマイカーで上陸する経験は、少年的で壮大な冒険心をくすぐられるものだった。
実際に中島みゆき「銀の龍の背に乗って」のミュージックビデオ撮影地、北海道礼文島の澄海岬を訪れた時の記事はこちら!
・中島みゆき自身が口にした”銀の龍”の正体は3つもある!
さて、ここまでぼくの人生に知らず知らずに影響を与え続けている中島みゆきの名曲「銀の龍の背に乗って」だが、果たして”銀の龍”とは何なのだろうか。壮大な世界観を示すものとして龍という伝説上の生き物を選ぶのはまだわかるが、どうして龍は銀色なのだろうか。
その答えは中島みゆきがインタビューや文章で答えているが、なんと彼女が自ら口にした”銀の龍”の正体は3つもある。一体どれが本当の”銀の龍”の正体なのか、はたまた全部が”銀の龍”の正体の答えであるのか、ただのファンにはその真意は計りかねるが、中島みゆき自身が語った”銀の龍”の正体が3つである以上、その全てをここで紹介しないわけにはいかない。ではどうぞ!
・”銀の龍”の正体1つ目「手術用の医療メス」
一つ目の”銀の龍”の正体の答えは「手術用の医療メス」だ。これは中島みゆきが自らの楽曲について全曲の丁寧な解説を添えたベストアルバム「前途」の中の「銀の龍の背に乗って」の楽曲解説の中で、彼女自身によって書かれている答えだ。
命に向き合いながらも孤独に痛々しく戦う医師たちの心に思いを馳せ、命の水の化身である龍に願いを託したかった、その龍の色が銀色であるのは、手術用のメスの色が銀色だからであるといいような趣旨のことが、ベストアルバム「前途」の解説には書かれている。
もっと詳細な解説を読みたい方はぜひベストアルバム「前途」を購入してみてね!「地上の星」「ヘッドライト・テールライト」など有名な名曲ぞろいで、世間には知られていないファンだけが知っている名曲も多数収録されており、ひとつひとつの楽曲に対する中島みゆき自身による解説もかなり読み応えがあります!
ちなみに”銀の龍”の正体が「手術用の医療メス」であるという答えは、比較的最近のインタビューでも語られており、最近の答えは中島みゆきの中でこの一択で統一されつつあるようだ。しかしファンならば覚えているはずだ。「銀の龍の背に乗って」の発売当時、2003年頃には、中島みゆきがこれとは全く異なる”銀の龍”の正体を語っていたことを。
・”銀の龍”の正体2つ目「船の後に立つ白波」
「銀の龍の背に乗って」の発売周辺の時代で語られていた”銀の龍”の正体は「白波」だった。船が海を渡るとき、その後ろに波を切ってできる白波が立つ。それが太陽に照らされてキラキラ輝いている様子を見るとまるで”銀の龍”のようであり、この白波こそが”銀の龍”の正体だと彼女は語っていた。
テレビドラマ「Dr.コトー診療所」の舞台は絶海の孤島であり、主人公が船に乗って離島へと渡ってくるシーンは印象深い。”銀の龍”の正体がその船の後にできる「白波」だというのは、ドラマを見ている人にとっては納得のいく答えではないだろうか。
・”銀の龍”の正体3つ目「金の龍とは正反対であるところの生き物」
また「銀の龍の背に乗って」の発売当時、彼女は”銀の龍”についてもうひとつこのように語っていた。あくまでも銀の龍であり、金の龍ではないのだ、と。金の龍のようにめでたく、輝かしく、強そうな龍ではなくて、それとは対照的な、弱々しく小さな龍であることを表現するための”銀の龍”であるとのことだった。
”銀の龍”は、金の龍とは対照的な位置付けとして描かれていたものだったのだ。
・”古い記憶は語り継がれて 捻じ曲げられることもある”
まとめると中島みゆき自身が語った”銀の龍”の正体には3つある。1つ目は「手術用の医療メス」。2つ目は「船の後に立つ白波」。3つ目は「金の龍とは正反対である生き物」としての”銀の龍”を描いたということだった。
最近は1つ目の答えで統一されており、ベストアルバム「前途」にもこの答えが採用されているので、これからの”銀の龍”の正体は「手術用の医療メス」だとして人々の間で正しそうに語られてゆくことが予想される。しかし「銀の龍の背に乗って」の発売当時には、後者2つが彼女自身によって語られたことは、注目に値するだろう。
古い記憶は語り継がれて 捻じ曲げられることもある
これは中島みゆきの楽曲「旅人よ我に帰れ」という名曲の一部であるが、彼女によって発明されたこの歌詞が、そっくりそのまま彼女自身のことを表しているとも言えるだろう。ぼくが心配するのは”銀の龍”の正体が「手術用の医療メス」だけだという、たったひとつの答えが正解として世の中でさも正しそうに語り継がれてゆくことである。ベストアルバム「前途」に書かれている彼女自身からの解説にそう書かれているのだから、そのような流れは自然で当然だろう。
しかし”銀の龍”の正体はそれだけではなく、全く別の答えも彼女自身の口から発表されていたことも揺るぎない事実なのだ。3つの答えが全て正解なのか、それとも「銀の龍の背に乗って」発売当時の自分の発言をすっかり忘れてしまって「手術用の医療メス」と言い換えているだけなのか、しかしそれならばどうして「手術用の医療メス」と発売当時は一言も言わなかったのか、真実は中島みゆきのみ知るところであるが、確実に言えることといえば、”銀の龍”の正体は「手術用の医療メス」一択として、単純に安易に語ることなどできないということだけである。
・中島みゆき「銀の龍の背に乗って」が収録されているアルバム
上の3つは全て同じヴァージョン!最後の「中島みゆきライヴ!」だけはライヴヴァージョンの別録りです!
・中島みゆき「銀の龍の背に乗って」の映像が見られる映像作品
上は北海道礼文島で撮影されたミュージックビデオ、下はロサンゼルスで撮影された別物のライヴ映像です!
・中島みゆきのその他の記事一覧
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