失敗しても、失敗しても、めげないゾ!!!!!
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クレしんの感動回「父ちゃんはお疲れだゾ」!仕事で失敗して落ち込んでもめげないことが大切というのは本当か?
・クレヨンしんちゃんはおバカなアニメ
・「父ちゃんはお疲れだゾ」はクレしんの感動的な名作のひとつ
・ひろしが会社を辞めると言い出した時、みさえは意外とすんなり受け入れた
・ひろしはしんのすけに、どんなに失敗してもめげない愚直さを教えられた
目次
・クレヨンしんちゃんはおバカなアニメ
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クレヨンしんちゃんはおバカなアニメだ。ゾウさんやケツだけ星人などの信じられないほどユニークな下ネタを展開したり、幼稚園児なのにお姉さんが大好きだったり、親を呼び捨てにしたり、周囲の大人に従わないで状況をめちゃくちゃにしたり、とにかく破天荒で非常識でおバカな内容だが、実際のところ子供達はそのようなおバカな話が大好きだし、僕も小さい頃からクレヨンしんちゃんが大好きだった。クレヨンしんちゃんには秩序立って整然として停滞した世の中を破壊し、次々に新しいものを再生させてくれるような、幼児的で野生的で根源的なエネルギーを感じ、それが幼児だったぼくの感性にも共鳴したのだった。
誰もが知っている通り、クレヨンしんちゃんは基本おバカなストーリーのみで構成されている。しかしそんな中でも感慨深かったり感動的だったりするストーリーがほんのちょっとでも含まれているということを、きちんと知っている人はどれくらいいるのだろうか。大量のおバカなストーリーの中から、希少な宝石のように光り輝くクレヨンしんちゃんの感動的名作を探し出すのも、また趣深いものである。
・「父ちゃんはお疲れだゾ」はクレしんの感動的な名作のひとつ
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ぼくがかつてとても感動したストーリーのひとつが「父ちゃんはお疲れだゾ」という回だった。「父ちゃんはお疲れだゾ」はその名の通り、しんのすけの父親であるひろしが明らかにとても疲れてぐったりと落ち込んでいる場面から物語がスタートする。
夕食の際、元気のない様子を見てみさえがひろしに理由を聞く。ひろしは「実は今日、会社でドジっちゃってさーうまくいってた契約の話、パーになったんだ」と切り出す。「つくづく自分のドジさ加減が嫌になってさー」と本気で落ち込んでいるひろしに、しんのすけは遠慮なく「うんうん、そうだろそうだろ」と言ってのけ、みさえからげんこつをくらう。
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「部長がカンカンらしいからなーもしかしたら左遷もあるかも」「なんかすっかり自信がなくなったよ」と、明らかにいつものクレヨンしんちゃんのストーリーとは違うシリアスな展開で、神妙な雰囲気が漂っている。しんのすけはビールをついだり肩を叩いてあげたりして、なんとかひろしを励まそうとする。
・ひろしが会社を辞めると言い出した時、みさえは意外とすんなり受け入れた
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しんのすけが寝た後に、ひろしが神妙な顔つきで「みさえ、俺、会社辞めようかと思って。やっぱりサラリーマンに向いてないような気がするんだ。家のローンもまだ32年残ってるし、経済的には不安だと思うけど…」と切り出す。
まさかクレしんでこんな真剣な話し合いが行われるなんて!こんなこと夫が切り出したら、妻はおいおいちょっと待ってくれよと思うだろう。ぼくはみさえが絶対「考え直しましょうよ!」「そんなの非現実的よ!」「現実を見ないと!」とひろしの辞職に反対するだろと思って物語を見ていた。しかし実際には、その真逆の反応がみさえから返されたのだった!
なんとみさえは笑顔で嫌な顔ひとつせず「いいわよ。あなたの人生だもの、あなたの思い通りにやって。なんとかなるわよ、私、あなたを信じてるもん」とひろしの辞職に同意したのだった!これはまさかの展開!押しつけがましい家族愛ではなく、ひろしとみさえの純粋な夫婦の絆が垣間見える素晴らしい感動的なシーンだった。
ひろしは夜中に辞表を書き、朝にはそれを完成させている。
・ひろしはしんのすけに、どんなに失敗してもめげない愚直さを教えられた
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朝になると、しんのすけはまたみさえにいっぱい怒られている。何度怒られてもお仕置きされてもまったく懲りる様子もなく突っ走っていくしんのすけに、ひろしは何かを教えられる。
「叱られても叱られてもめげないやつだ。めげない…か。失敗しても、失敗しても。」
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ひろしはしんのすけを見て決心し、思い切ったように笑顔で辞表を破り捨て「ハハハハハ!そうだよな、しんのすけ!」としんのすけに頬ずりする。ひろしは我が子のしんのすけに、どんな困難や大変なことが降りかかってきても、どんなに失敗したり嫌なことがあったとしても、落ち込んだりめげたりせずに人生を貫いて生きていくための強さと真っ直ぐさと愚直なエネルギーを教えられたのだった。
そしてひろしはいつも通り、元気に出勤していくのだった。
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