センター試験の受験票を忘れても国立医学部に受かるのは本当か?

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国立前期でセンター試験の受験票忘れちゃった…。

センター試験の受験票を忘れても国立医学部に受かるのは本当か?

・人生の中の琉球諸島への旅立ち
・国立医学部の前期試験でセンター試験の受験票忘れた
・医学部の面接試験と中島みゆきの思い出
・センター試験の受験票を忘れても医学部試験は受かる!

・人生の中の琉球諸島への旅立ち

ぼくは沖縄にある国立大学の医学部医学科を受験した。しかし、その当時沖縄なんて行ったこともなく自分にとって未開の地だった。なんだってそんな行ったこともない場所を受験しようと思ったのかというと、冷え性だったので暖かいところに行ってみたかったからだ。

周囲の医学部志望の人々は、関西出身であり関西に留まりたいという思いを抱いていた人々がほとんどだったが、ぼくはなぜか遠く遠くへ行ってみたくなったのだ。この時からすでに、放浪癖というか旅立ちの炎が燃えていたのは確かである。休暇で旅を楽しもうとするわけではなく、人生全体で旅するように生きなければならないと思っていたのだ。そしてそのような宿命的な思いは医師になってもなお続いている。

 

受験勉強している際になぜかSPEEDやCoccoをよく聞いていたことも、沖縄へ旅立ちたいと思ったことと無関係だろうか。そんなこんなで沖縄の大学を受験するために、関西から沖縄へと飛び立った。

旅人の炎

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・国立医学部の前期試験でセンター試験の受験票忘れた

初めて来た沖縄で、驚いたのは人々の話し方だった。なんだか今まで聞いたことのないような喋り方をしているという感想だった。外国人が日本語を喋っているような感じがするなぁという感想を抱いたりもした。

沖縄の人々の話し方に気を取られていて、肝心の受験の方をおろそかにするわけには行かない。試験会場に入って、試験が始まるのを静かに待っていう。試験が始まる前に、試験官が受験票のチェックを開始した。ぼくは当然のように大学の受験票だけを机に出して座っていると、試験官がアナウンスを追加した。

「大学の受験票と、センター試験の受験票の2つを並べて出しておいてください」

…え?え?センター試験の受験票???

…ない。ガーーーン。受験終了のお知らせ。持ってくるの忘れた…。

受験で最も忘れてはいけない受験票というもののひとつを、ぼくはうっかり忘れてしまっていたのだ。しかもここは青い海に囲まれた南の島。ぼくのセンター試験の受験票は関西のお家の中。もはや取りに行くことはできない。どうにもこうにもならないよという感じである。

受験票を忘れるなんて、そんな失態をする人がぼく以外にいるだろうか。医師になるためにはしっかりしてなくて忘れっぽい人は、命や病気を扱うために適正がないからということで、試験を落とされる可能性が高まるかもしれない。面接でそのような減点が成されるかもしれない。しかし後悔しても始まらないので前向きに、今どのようにすべきかを考える。

これはぼくの人生を通して言えることだが、何か過ちをおかした際には、後悔したり反省したりするよりもまずこれからどうすべきかを考える性格である。後悔したり反省したりしても、その過去の過ちを変えることなど不可能なのだから完全に無駄な時間である。それよりも今からできる最大限の行動を今からどのようにとるかの方が重要だと合理的に考えられるのだ。無駄なことに時間を使わない合理性は、割と人生で役立っている気がする。人生なんてすぐに過ぎ去るのに、意味のない無駄な時間を過ごしている暇はないのだ。

とりあえず試験官に忘れたことを伝える。すると、同じ部屋にぼく以外に3人ほどセンター試験の受験票を忘れた人々がいた。なんだ、意外といるものだと若干安心した。ぼくたちは別室に案内され、封筒と書類に自宅の住所などを書かされて、それで終わった。この封筒と書類が後でお家に届くので、そこにセンター試験の受験票を入れて大学に送り返すようになっているらしい。やるべきことは終えて試験は開始された。

ここは「医科大学」ではなく総合大学なので、2次試験の内容がものすごく難しいというわけではなく、どちらかというと中くらいの難易度の問題を取りこぼしなく解くことが医学部に受かるためには重要だという印象だった。筆記試験が無事に(無事でもないが)終わった次の日は、面接試験だった。

 

 

・医学部の面接試験と中島みゆきの思い出

面接では、どうして医師を志すのか、どうして沖縄なのかという典型的な質問の中に、最近読んだ本はなんですかと問われた。受験期に本を読む人なんているのだろうか。ぼくは大学に入るまでは全く本を読まない人だったので、困ったときには中島みゆきということで、中島みゆきの「伝われ、愛」という本を読んだと伝えた。実際に、それくらいしか本を読んでいなかったのだ。

面接官は「それは彼女の歌詞集ですか?」と尋ねてきたので、ぼくはそれが彼女のオールナイトニッポンをしていたことについて書かれたものであり、その中に看護師の人からの手紙が紹介されていて、病院での仕事は理想と現実が違うということも書かれていたが、自分はそういうことも見極めてなんたらかんんたらと適当に医療に関連させて話し続けた。

 

しかし、本来はしっかりした医学部受験生の場合、ここでもっと医療っぽい本のタイトルについて真っ当に答えることだろう。中島みゆきの本を読んだと言った受験生など、ぼくだけだったのではないだろうか。

 

・センター試験の受験票を忘れても医学部試験は受かる!

無事に(無事ではないが)試験を終えて沖縄から関西に帰った。そして数日後、大学から予定通りに封筒が自宅に封筒が届いたので、これにセンター試験の受験票と、パソコンで打ったワードのセンター試験受験票を忘れてお手数かけてすいませんという謝罪文を同封し、送り返した。これでやるべきことは全て終わりといった感じである。

そして、センター試験の受験票を忘れるという大失態をおかしたのも関わらず、ぼくは試験に合格することができた。安堵したとともに、受験票を忘れたかどうかはきっと試験の合否には関係なかったのだなぁと、その公平性に感謝した。

 

 

 

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