【ロシア】オーロラを見るのは難しいというのは本当か?【フィンランド】

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ぼくは今、北極圏にいる。

オーロラを見るのは難しいというのは本当か?

・ぼくは今北極圏にいる
・オーロラの予想
・オーロラのアプリケーションの紹介
・ぼくのオーロラ鑑賞の体験談(ムルマンスク)
・ぼくのオーロラ鑑賞の体験談(ロヴァニエミ)
・自作詩「ノーザン・ライツが見えるまで」

・ぼくは今北極圏にいる

ぼくが北極圏にいるのは、オーロラを見るためだ。今までの人生で、ぼくはオーロラを見たことがない。ぜひこの目でその存在を確かめてみたいという思いを胸に、はるばる北極圏までやって来たのだが、果たしてオーロラを見ることはできるのだろうか。

 

 

・オーロラの予想

そもそもオーロラが見られるか見られないかは、かなり運に左右されるところがあるようだ。1日で見られる人もいれば、1週間いても見られなったという人もいる。オーロラが出現する条件というのは、空に雲がないか、月があまりに明るくないか、太陽風の影響など非常に多次元的であり、現代の科学を以てしても完全に予想するのは困難であるらしい。期間としては、9月〜3月ならば観測可能な時期であるとされている。

 

・オーロラのアプリケーションの紹介

それでもぼくたちは多くのスマートフォン用の無料のオーロラアプリケーションを見つけることができるので、それらの中のいくつかをダウンロードしてオーロラ観測に備えた。アプリケーションには、今日この時点でオーロラが何パーセントの確率で見られるか、今日の何時に見られる確率が高いか、この1週間で何曜日に見られる確率が高いかなどが詳細に示されている。しかしあくまでも予想であるので、完全に信頼できるというわけではないようだが、無料だから損することはないし、使えば示唆に富んだ手助けになることだろう。

参考までに、多くのオーロラ観測者が参考にしていたのアプリケーションは「Aurora Forecast」「Aurora Now」「Aurora」の3つであるようだ。まだまだあるのかもしれないが、ぼくの周りではこの3つをよく見た。「Aurora Forecast」は現在地がオーロラ帯の下にあるのかどうかが地球儀の画面で非常に見やすいし、「Aurora Now」は今日今この時点で何パーセント見られるのかが的確にわかりやすい、「Aurora」は1週間の間にいつ見られる確率が高いかがわかるなど、それぞれに長所がある。すべて無料なので、すべてダウンロードしてそれぞれの長所を活かす戦略が、オーロラ観測の成功の手助けになることだろう。

 

・ぼくのオーロラ鑑賞の体験談(ムルマンスク)

ぼくはこの時点で北極圏に1週間いるのだが、ぼくの経験をここから綴っていこうと思う。ぼくの北極圏の旅は、ロシアの北極圏の街・ムルマンスクから始まる。サンクトペテルブルクから24時間の列車の旅を経て、ぼくはムルマンスクへ到着した。

ムルマンスクは世界で最も北にある鉄道駅で、ここでは街中でさえオーロラが見られるということである。ぼくはムルマンスクにさえ着けば気軽に毎日オーロラが見られるのかと思っていたが、全然そんなことはなかった。

ムルマンスクにいた4日間は、天候にも恵まれず連日曇りだった。晴れていた夜もあったものの、月が満月で光が強すぎることも影響しているのか、結局はムルマンスクでオーロラを見ることはできなかった。

ムルマンスクではホテルのおばちゃんがすごく優しかったり、ロシア人のチベット仏教徒に出会ったり、おいしくて安いクレープ屋さんを見つけたりと、たくさんの楽しい思い出ができて非常に心に残る街だったが、オーロラが見られなかったことに関しては無念であった。そのままフィンランドへと陸路で移動した。

 

 

・ぼくのオーロラ鑑賞の体験談(ロヴァニエミ)

フィンランドではサンタクロース村のあるロヴァニエミという街に滞在した。なるべくこの街でオーロラを見られる確率を上げるために、6泊する予定とした。ホテルで教えてくれたところによれば、ロヴァニエミでは街中にある公園でオーロラを見るのが一般的であるようだ。その公園は川に面しており夜は街の光も届かず非常に暗く、オーロラ観測に適しているということだった。ぼくはその公園に連日通い、オーロラ観測に精を出していた。

1日目、北の空だけが曇りで見えず。さらにまだ月も満月に近く光が強いことが気がかりだ。

2日目、ホテルで友達になったベトナム人と再度公園に向かう。多くの中国人もこの時は訪れており、彼らの賑やかさに寒さも和らいだのだが、肝心のオーロラは見えず。この日も雲が多く雪さえ降る始末であった。

3日目、ホテルで友達になったトルコ人と再度公園へ。すると到着するやいなや緑色の帯が夜空に輝いているではないか!え、あれ雲?それともオーロラ?と疑問に思い、よく見てみるとそれはまぎれもないオーロラの姿であった!ぼくたちは感動しきりとなり、ミラーレスカメラでオーロラの写真を撮りまくった。生まれてはじめて、この目で本物のオーロラを見たのだ!この日のオーロラは比較的弱めの光のようだったが、それでも実際のオーロラを見られたことに大満足した。

 

したがってぼくのこの旅の経験からすれば、11月〜12月をまたぐ期間で、ロシア〜フィンランドの北極圏において、第6日目にしてやっとオーロラを眺められたことになる。この先もロヴァニエミに3泊する予定だから、再度見られることを期待している。

 

 

・自作詩「ノーザン・ライツが見えるまで」

氷を踏んで
どこまでも行こう
ノーザン・ライツが見えるまで
ノーザン・ライツが見えるまで

星空の夜をください
月のない暗闇をください
ノーザン・ライツが見えるまで
ノーザン・ライツが見えるまで

地響きの音が聞こえる
川水の割れる音がする
星とわたしと氷だけの静寂に
見知らぬ足音が軋みを鳴らす

どこまでが氷原なのか
どこからが川水なのか
どこからが夜空なのか
見境もなくなったときに姿を現す

ふり返っても誰もいない
光を見せるための妖精がフ
ィンランドの森からやって来る
白いウサギが雪の上を駆ける

おりてくる光の帯に
ふさわしい言葉はない
与えられる光のために
天に返せる灯火はない

なにひとつ返されなくても
与えてくださるものがあること
ノーザン・ライツが見えるまで
ノーザン・ライツが見えるまで

たとえ命をなくしても
ぼくは眺めてみたいのです
ノーザン・ライツが見えるまで
ノーザン・ライツが見えるまで

果てしなく不思議な創造
それをつくる腕は銀河の彼方
わからないものを注がれて
燃えさかる命を超えたい

 

 

 

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