マザコンの男が気持ち悪いというのは本当か?そして男がみんなマザコンであるというのは本当か?

 

マザコン=キモいと言われるけれど…。

マザコンの男が気持ち悪いというのは本当か?そして男がみんなマザコンであるというのは本当か?

・マザコンの男が気持ち悪いというのは本当か?
・男がみんなマザコンであるというのは本当か?
・人類の生命誕生の神話 〜母親という偉大な女神〜
・すべての人類はマザコンであって当然だ
・マザコンを嫌う女性もやがてマザコンに魂を救済される

・マザコンの男が気持ち悪いというのは本当か?

マザコンとはマザーコンプレックスの略で、もはや立派な大人なのにお母さんが大好きなことを示すらしい。世間一般的に「マザコン」と呼ばれるのは大人の男性に対してが多く、女性が「マザコン」と呼ばれているのを聞いたことがないのはどうしてだろうか。とかく「マザコン」という性質は男に対してだけ使われる奇妙な言葉である。

さらに「マザコン」という性質は世間一般的に嫌われ見下され気持ち悪いとまで言われるような風潮があるようだ。そのように言ってマザコンの男性を見下すのは大抵女性だと相場が決まっており、おそらく付き合っているかもしくは結婚して妻となっているのに、自分よりもお母さんを大切にする様子が見受けられるのが気に入らないという感情から由来するものと思われる。確かに大人の男性が「お母さん大好き〜」と公然と言い放っている場面を目撃すればおかしな印象を受けるものの、果たして本当にマザコンというのは世間で言われているほど悪い性質なのだろうか。

 

 

・男がみんなマザコンであるというのは本当か?

「マザコンはキモい」と言われるのと同じくらい「男はみんなマザコンだ」という決まり文句も世間ではよく耳にする気がする。「男はみんなマザコンである」と「マザコンはキモい」のふたつを足し合わせてみると、「男はみんなキモい」という衝撃的な結論に行き着くのだがそれでいいのだろうか。そもそも男はみんなマザコンであるというのも本当なのだろうか。

 

 

・人類の生命誕生の神話 〜母親という偉大な女神〜

ぼくたちは幼い頃、ある神話を誰もが聞かされる。それは自分の命がどこからかやって来て、お母さんのお腹の中ですくすくと育ち、ある日お母さんのお腹の中からオギャーと誕生したのだというストーリーだ。この物語には、お父さんが全く出てこず、どのようにして赤ちゃんができるのかが決してあからさまに伝えられないのが特徴的である。それゆえぼくは幼い頃、自分のお父さんと自分の存在とのつながりがわからないままだったが、お母さんと自分の関係ははっきりしていた。お母さんはぼくの生命をそのお腹の中に宿して守り育ててくれて、この世に送り出してくれた恩人なのだ。

母親が人間であるというのは本当か? 〜女性の神性・男性の俗性〜

お母さんがこの世にぼくたちの生命を生み出したのだから、お母さんというのはもはや人間ではなく神様のような存在ではないだろうか。お母さんがいなければこの生命が生まれてくることもなく、お母さんがこの命を創造してくれたからこそ、ぼくたちは今こうして楽しく暮らしていけているわけだ。さらに命を産み落としてくれたばかりではなく、そこから大きくなるまで大切に育ててくれもするのだ!もはやお寺で仏様を拝んだり、神社で神様にパンパンとお祈りをする前に、お母さんを崇拝し信仰するべきではあるまいか。

 

 

・すべての人類はマザコンであって当然だ

このように生命の誕生の物語を深く追求すると、お母さんを崇拝し、お母さんをありがたく思い、お母さんを大切に思い、愛着を持つことは当たり前である。さらに男性の場合は、その発達段階においてほとんどすべての男の子の初恋相手はお母さんだと言われるくらいだから、女性よりも深く大切にする思いを持つのかもしれない。

それが恋愛とか性欲によって新しく男性と強く結び付けられた若い女性にとっては、彼が自分よりお母さんの方を大切にするから面白くなく「マザコン男はキモい」と世間で吹聴しているのかもしれないが、たかが恋愛や性的欲望によって結びついている見知らぬ女性よりも、自分の生命をこの世に誕生させたという偉業を成し遂げ、さらに成熟するまで育て上げてくれた歴史を持つお母さんの方を大切にするというのは、冷静に考えてみれば至極当然のことではあるまいか。

自らの生命の誕生の神話を考慮すれば母親を潜在的に崇拝することは当然であり、その観点からいえば「すべての男はマザコンだ」という法則は成り立つのかもしれないが、これではまだ物足りない。むしろ「すべての人間はマザコンだ」と言っても不思議でないのではないだろうか。男であろうと女であろうと、すべての人類は母親の子宮から産み落とされた命だ。彼らがその母親を女神だと感じ、心の奥で密かに母親を崇拝し、お母さんを大切に思いマザコンになるのも至極当然の成り行きである。沖縄や台湾や中国やベトナムのお墓が、子宮の形をしているというのも、母親への直感的な女神信仰に由来するのかもしれない。

死んだらあの世へ行くというのは本当か? 〜沖縄の亀甲墓と子宮へ帰る母胎回帰〜

 

・マザコンを嫌う女性もやがてマザコンに魂を救済される

それでは女性は自分の彼氏や夫がマザコンであり、彼が自分より母親を大切に思うことを我慢しなければならないと落胆すべきなのだろうか。

しかし女性はその彼と性的な力によって結びつけられることにより、今度は自分が母親という偉大な女神になることができる。彼を母親よりも強く振り向かせることはできなくても、自らが母親という女神となり、自らがこの世に生み出した子供を育て上げることにより、自動的に自分があれほど嫌っていた「マザコン」というものを作り上げ、自らが生命を誕生させた女神として子から崇拝されることによって、あらゆる不満も救済されるのではないだろうか。

 

 

にほんブログ村 哲学・思想ブログへ

精液や性欲によってのみ人間は結び付きつがいになるというのは本当か?