I’m sorryはごめんなさいだけじゃない!
ごめんなさい以外の使い方とは?「I’m sorry」の意味が「ごめんなさい」だけというのは本当か?
・「I’m sorry」=「ごめんなさい」という常識
・「I’m sorry」の意味は「ごめんなさい」だけというのは本当か?
・「お気の毒に」「かわいそうに」という意味は海外旅行でも使えるのか?
・ネイティブじゃない人は「I’m sorry」=「ごめんなさい」しか知らない人も多い
目次
・「I’m sorry」=「ごめんなさい」という常識
日本人が中学1年生で英語を学び始めたときに「How are you?」「I’m fine thank you and you?」と同じくらい初期の初期に習う基本的な文章に「I’m sorry(アイムソーリー)」というものがある。意味は誰もがご存知の通り「ごめんなさい」という意味だ。
「ごめんなさい」と謝るのは日常でよくあることなので頻繁に使うし、海外旅行などでも多用できる便利な言葉だろう。いくら英語ができないと言っても「I’m sorry」を知っている人は多いに違いない。海外旅行でいくら英語が喋れないと自身なさげな日本人でも「I’m sorry」くらいならば使えるに決まっている。それくらい初歩の初歩のかなり基本的な言葉であり、「I’m sorry」をごめんなさいと知らない人はどんなに英語の成績が悪かった人の中にもいないに違いない。
・「I’m sorry」の意味は「ごめんなさい」だけというのは本当か?
しかし中学1年生〜高校3年生まできちんと学校で英語を学んでいた人は、「I’m sorry」がごめんさないだけじゃないことを知っているはずだ。ぼくもいつ習ったのか全く覚えていないが「I’m sorry」がごめんなさい以外の意味を持っていることを当然知っている。
「I’m sorry」はごめんなさい以外にも「お気の毒に」「かわいそうに」というニュアンスで使われることがあるのだ。これは確かに本当らしく、英語圏の海外ドラマなどでもごめんなさいではない「I’m sorry」をたまに見かける。
例えば今英語に触れたくて「SEX AND THE CITY2」というアメリカ映画を見ていたが、シャーロットという女性が子供にいたずらされて高級なスカートに真っ赤な絵の具をつけられて絶叫し、電話口でキャリーという主人公がそれを知って「I’m sorry」と言う場面があった。これはもちろんキャリーは何もしていないのだからシャーロットに謝る必要は何もなく「お気の毒に」「かわいそうに」という意味で使われている。
・「お気の毒に」「かわいそうに」という意味は海外旅行でも使えるのか?
じゃあ実際にこの「お気の毒に」「かわいそうに」という表現は海外旅行で使えるのだろうか。当然ネイティブはこの意味で普段から使っているので英語圏の国では使えるのだが、ぼくが困るのは特にネイティブでもない、英語を勉強して習得した外国人と会話するときである。
まぁぼくもそのネイティブでもない、英語を勉強して習得した人間のひとりなのだが、せっかく「I’m sorry」がごめんなさいだけではないことを知っているんだし、ちょうどよい機会には「お気の毒に」「かわいそうに」という意味で「I’m sorry」を使ってみることもあるのだが、相手の方がこの「お気の毒に」「かわいそうに」という意味を知らないので、「どうして謝っているの?」と逆に聞き返されることが多い。彼らはネイティブではなく「I’m sorry」はごめんなさいだけだと思っているので、ぼくが「お気の毒に」「かわいそうに」の意味で「I’m sorry」を使っていることがわからずに会話が途切れてしまうのだ!
こんなめんどくさいことがあるだろうか!せっかく「I’m sorry」がごめんなさいだけではないことを知っているからといって使用してみても、相手が「I’m sorry」をごめんなさいだけだと思っている場合には「どうしてあなたが謝るの?」という顔をされたり「いやいやあなたは悪くないよー!」と謝罪していると勘違いされたりして会話がずれていくのだ。こんなとき「I’m sorry」はごめんなさいだけじゃないんだよ、「お気の毒に」「かわいそうに」という意味もあるんだよと説明すればいいのかもしれないが、そんなめんどくさいことしたくないし、ぼくにそんな英語教育の義務はない。
・ネイティブじゃない人は「I’m sorry」=「ごめんなさい」しか知らない人も多い
ぼくは海外旅行でネイティブではない人々と会話してみて、頑張って英語を習得して「I’m sorry」がごめんなさいだけじゃないことを知っていたとしても、あまり高度というか珍しい使い方なんてするもんじゃないなと感じた。もはや「I’m sorry」なんてごめんなさいだけ知っていれば十分じゃないかという心境である。ちょっと高度な使い方を知っているからと使ってみても、相手がその高度な使い方を認識していないんじゃ会話は成り立たず、どうにもこうにもちんぷんかんぷんな時間が流れてしまうからだ。
「I’m sorry」がごめんなさいだけではなく「お気の毒に」「かわいそうに」の意味もあることを知っているのはきちんと英語の勉強をしてきた証だと言えよう。しかし会話相手が同じくらいきちんと英語を勉強した人じゃないと「お気の毒に」「かわいそうに」の意味が通じずに誤解が生じるなんて、なんだか脱力して馬鹿馬鹿しい心地がする。高度な使い方をして高度な会話が続くのならば嬉しい限りだが、高度な使い方をして英語が通じなくなってしまうのでは、なんのために頑張って勉強して珍しい意味まで把握しているのかわからなくなってしまい笑える。せめてネイティブと会話するときくらいはこの珍しい方の使い方を試してみたいと思う限りだ。