成績学年1位はプレッシャーや周囲からの嫉妬でつらいというのは本当か?

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ぼくは中学高校と6年間、ずっと成績1位だった。

成績学年1位はプレッシャーや周囲からの嫉妬でつらいというのは本当か?

・ぼくは中学、高校と6年間ずっと成績学年1位だった
・学年1位の人は次落ちたらどうしようとプレッシャーを感じているというのは本当か?
・学年1位という相対的幸福を抜け出し、その根本にある絶対的幸福を見出せ
・学年1位の人は他人からの嫉妬を気にすべきだというのは本当か?

・ぼくは中学、高校と6年間ずっと成績学年1位だった

ぼくは自宅の近所にある中高一貫の学校へ通っており、中学校と高校に渡って6年間ずっと成績1位を維持していた。学生の本分は勉強だと世間では見なされているので、当然両親は喜び先生からは賞賛されたが、ぼく本人としては何も褒められることはしていないという感想だった。

彼らはぼくが他のやりたいことを我慢して勉強を頑張っているからこそ学年1位をキープしていると思い込んでいた。世間一般の認識も彼らと同様「勉強=嫌なもの」であり、その嫌なものに我慢して向き合って耐え忍んでいるからこそ、ぼくは勉強が得意なのだろうと勘違いしていた。

しかしぼくは元来我慢するのなんて大嫌いな性格だ。本当に自分が欲しいというものを我慢するということは、まずない。やりたくないことは絶対にやりたくないし、やりたいと心の根源が指し示したものを燃え盛るようにやるだけだ。むしろ我慢なんてする人はくだらない人生を送っていると見下しさえするだろう。

ぼくが学問や勉強が好きだったのだ。勉強とは、ぼくたちを取り巻く世界のことを知るということに他ならない。世界を知ることができるなんて楽しいではないか。ぼくは勉強がつらいとか大変だとか思い込んでいる友人たちの気持ちがひとつもわからなかった。人生には勉強よりももっと厳しく大変な、誰も答えを教えてくれない自分だけの運命という問題が果てしなく壮大に横たわっていて、どんなに恐ろしくてもそれに向き合い対峙しながら生きていかなければならないというのに、決まった答えをすぐに教えてくれる学校の勉強というものが大変だなどと嘆く人々の気が知れなかった。彼らはよほど何も背負わずに思考停止して生きてきたのだろうか。

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勉強や学問はぼくにとって無理矢理に押し付けられた処理すべき課題や敵というよりもむしろ、自分自身の人生に横たわるとてつもなく大きな問題を解決するための糸口やヒントとなる予感のするものに他ならなかった。勉強や学問は対立すべき敵ではなく、共に歩みを進んでいく味方だったのだ。

 

 

・学年1位の人は次落ちたらどうしようとプレッシャーを感じているというのは本当か?

よく「ずっと1位ってどんな感じなの?」「次も1位を取らなきゃいけないというプレッシャーが大変そう」「次1位じゃなかったらどうしようと不安になりそう」などと同級生から尋ねられたが、果たして成績で学年1位を維持している人は周囲がそう思うようにプレッシャーに押しつぶされそうになるものなのだろうか。

ぼくの場合は全くそのようには感じなかった。それらの意見は学年1位をとる運命にない人々の安直な想像だと感じられた。ぼくは何も学年1位になるために勉強を頑張っているわけではないのだ。ぼくはただ、勉強に集中するということに一種の情熱や、興味や、幸福感を感じていたから勉強をしていただけのことであって、その結果として勉強が得意になったり学年1位になったりしただけだった。つまり学年1位というものは単なるオマケだったのだ。

「1位」というものは唯一無二であり、目立ちやすく、賞賛されやすい。それゆえに周囲の誰の目にも、ぼくが「1位」というものを目指して頑張って駆け抜けているように見えるらしい。しかしそれは全くトンチンカンな誤解だった。学年1位は単なる結果のほんのひとつに過ぎず、ぼくの本当の目的は勉強の中に幸福を見出すことにあったのだ。

人間は様々な目的を持ちながら生きている。「あなたはなんのために生きているのですか?」と尋ねても人によって答えは様々だろう。しかし全ての人々の意見をまとめ上げるとしたならば、結局、人は幸福になるために生きているのではないだろうか。ぼくにとって幸福に通じる道のひとつに「勉強」や「学問」というものを見出したから、ただそれに集中していただけのことだ。

ぼくの行為の目的は幸福を見出すことであり、勉強が得意になったり学年トップになることではなかった。学年トップはただの結果であり、幸福とは無関係であり、ぼくにとってあまり興味のあることではなかった。それゆえに学年1位にプレッシャーを感じるだろうという周囲からの推測は、全くの的外れな意見であると言ってよかった。

 

 

・学年1位という相対的幸福を抜け出し、その根本にある絶対的幸福を見出せ

学問に集中することに幸福感を見出すということは、自分だけの問題であり、揺るぎない絶対的な幸福感だ。この絶対的幸福感の対義語として、相対的幸福感がある。相対的幸福感とは、人と比べることによって自分の喜びを見出すということだ。例えば自分はあの人に比べて身長が高いとか、自分はあの人に比べてイケメンだとか、自分はあの人よりも財産を持っているとか、そのように他人と比べ、他人を見下すことによって得られるのが相対的幸福だ。相対的幸福は浮世の中で容易く見出され優越感に浸ることができることから、誰もが相対的幸福感に陥りがちになるが、他人と比較し他人を拠り所として幸福感を得ているという時点で、不安定で移り変わる儚い幸福感であり、しばしば人に喪失感をもたらす。

「学年トップ」「学年1位」に幸福を見出すのなら、それは相対的幸福感だ。学年1位というのは他人と比べてこそはじめて立ち現れる結果だからだ。しかし既述したように他人と比べて優越感に浸るという相対的幸福は、あまりに脆い。ぼくがもしも学年1位に幸福を見出すならば、学年1位でなくなることにプレッシャーを感じ、他者からの落とされないように慌てふためき、生きづらさを感じていたに違いない。相対的幸福感は未来に不要な人生の不安や焦りや苦しみをもたらすのだ。だからぼくは学年1位に幸福を求めるべきではないと考える。ぼくが幸福を求めるのは、学年1位という結果をもたらした「学問への集中」の方だ。学問へ集中するという幸福感なら、誰かと競っているわけでも比較しているわけでもない、自分だけで得られる絶対的な幸福感だから、焦りや不安や苦しみをもたらして人を突き落とすこともない。ぼくたちが目指すべき幸福は、結果として与えられる相対的な順位による相対的幸福感ではなく、その結果が根ざすところの揺るぎない確固たる情熱に支配された自分だけで獲得できる絶対的幸福感なのだ。

もしも学年1位の人で、自分が今度のテストで落ちてしまったらどうしよう、1位じゃなくなってしまったらと思うと恐ろしいとプレッシャーに押しつぶされそうになっている人がいるならば、今一度何のために自分は勉強しているのか考え直すべきである。学年1位というものに幸福や、誇りや、プライドや、自尊心を預けるという相対的幸福にしがみついている生き方では、この先の人生でも多くの苦しみに見舞われるだろう。相対的幸福感は揺らぎやすく、危うく、脆く、すぐに移ろい人々を困惑させるからだ。せっかく学年1位になるほどの実力と賢さがあるのなら、相対的幸福感にしがみつくことをやめて、そのようなありふれた浮世の風景を抜け出して、自らの根源の炎が指し示す自分自身の絶対的幸福感の在り処を探し求めるべきである。

 

 

・学年1位の人は他人からの嫉妬を気にすべきだというのは本当か?

学年1位というのは目立ちやすく、それゆえに見知らぬ人から嫉妬されたり恨まれたりする場合もあるかもしれない。しかしそれらの嫉妬や憎悪も相対的な世界の住人の迷妄の感情であり、気にする価値は一切ないとふり払うべきである。他人からよい噂をされたい、世間で悪口を言われずに過ごしたい、誰も彼もに好かれたいと、他人や世間というものに幸福の基準を設置することは愚かな相対的幸福の世界へと迷い込むことと同義なので、非常によろしくない。

どんなにあなたが頑張ったところで、他人や世間なんてコントロール不可能だ。どんなに努力しても支配できない他人や世間に幸福の基準を置いてしまうと、他人や世間の感情が揺れ動いたときに自分の幸福感まで不安定になり自分の感情が巻き込まれてしまう。他人にどう思われたっていいではないか。世間が何を噂したところで知ったことではない。なぜなら人間はいつだって間違う可能性をはらんでいる生物だ。どんなに悪い噂が流れたって、どんなに嫉妬されたって、彼らが間違っているのだろうと開き直れば何の問題もない。

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重要なのは、他人や世間などふり向かないことだ。人生は短く忙しいのだから、コントロール不能な他人や世間に気を取られているだけ時間の無駄である。ただ、自分自身だけを見つめ、自分自身とだけ対峙し、絶対的幸福感を見出すのみである。自分自身によって出現する絶対的幸福を究極的に追求したときにはじめて、あなたの中に他人というものが矛盾するように立ち現れてくるだろう。あなたの中に出現したその他人こそ、あなたが人生で見出すべき神聖なもののひとつだ。

 

 

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