男根とこけしってやっぱり似ている?????
実は生殖器?!こけしは男根を暗示しているというのは本当か?
・ユーミン「みゆきさん、あなた性の処理なんかはどういう風になさっているの?」
・こけしが男根を暗示しているというのは本当か?
・東北地方の旅の中で、ぼくはこけしにハマってしまった
・温泉=女陰だから男根を祀るという日本の風習
・仙台の秋保温泉「佐勘」でこけしは男根を暗示していると悟った
・隠し男根のこけしたち
・思いがけず巡り会った秋保神社の男根崇拝
目次
・ユーミン「みゆきさん、あなた性の処理なんかはどういう風になさっているの?」
1983年6月13日に放送された中島みゆきのオールナイトニッポンに、ユーミンこと松任谷由実がゲスト出演したことがあったという。2人は当時ライバル同士と世間から認知されていたようで、音楽的に明るい雰囲気のあるユーミンと暗い感じのする中島みゆきは比較しやすかったのだろうと思われる。世間からどのように思われていようと2人は終始楽しそうに対談をこなし、放送は和やかに終わりを迎えたかのように見えた。しかし最後の最後にユーミンが中島みゆきにした質問に、ぼくはど肝を抜かれてしまった!やっぱりこれほど突拍子のない激しい感性の持ち主でないと、数々の名曲を生み出すのは難しいということなのだろうか。ユーミンが中島みゆきに最後にした過激な質問は以下の通りだった。
ユーミン「ところでみゆきさん、あなた性の処理なんかはどういう風になさっているの?」
みゆき「なんなんだっちゅ〜の〜突然!!!」
ユーミン「一度聞きたかった!」
みゆき「私、清純派タレントですから、とてもそういう質問にお答えできませんのよ!」
ユーミン「こけしなんか絶対…!」(2人爆笑)
・こけしが男根を暗示しているというのは本当か?
ぼくは初めてYouTubeか何かでこの対談を聞いた時、こけしというものを見たことがなかった。こけしというのは主に東北地方で売られているお土産品だ。もちろんこけしの存在自体は知っていたが、東北地方に行ったこともなかったぼくがこけしに直に触れる機会は皆無であり、こけしというものが人々からどのような印象を持たれているのかということすらもわからなかった。こけしってやっぱり日本の東のものなのではないだろうか。ぼくは関西出身だし沖縄に住んでいたりして、日本の東にあまり縁がなかったのでこけしにも全く明るくなかったのだった。
しかしこの放送を聞いて、え、こけしって人々の間でそういう性的な意味合いが共有されているのかとぼくは驚きを隠せなかった。こけしってただの可愛い木製のおかっぱの女の子の人形でありそれ以上に意味なんてないと思っていたからだ。もちろんこけしというものを見たことも触ったこともないので、こけしについて深く考えたこともなかったが、そういう性的な意味を含ませているおもちゃだと知ると何だかものすごく得体の知れない奥深いものに思えてきた。確かにものすごく頑張って性的な目で見てみれば、こけしって男性生殖器の形に似ていないこともない。しかし果たして日本人はみんなそのような目でこけしを見ているのだろうか。
・東北地方の旅の中で、ぼくはこけしにハマってしまった
時は流れてぼくはついに、日本一周車中泊の旅の最中で東北地方を旅することができた。ぼくが東北地方で印象的だったのは、こけしという民芸品がものすごく興味深かったことだ。こけしがこんなに可愛くて地方によって様々な種類がある多様性のあるものだとは知らなかったし、他の国では見つけることのできない日本にしかない日本独自の伝統品だと感じたし、また可愛さだけではなくどことなく薄暗い不気味さもあり、ぼくは奥深いこけしの虜になってしまった。こけしにハマってしまった結果、東北の旅の中で何と5体ものこけしを購入してしまったほどだ。
・温泉=女陰だから男根を祀るという日本の風習
東北地方でもうひとつ印象的だったことは、男根崇拝がものすごく盛んだったことだ。特に東北で最も標高の高い場所にあると言われる「藤七温泉 彩雲荘」の露天風呂の入口に祀られた巨大木造男根群は印象深く、神々しく荘厳な雰囲気も相まって、万物の根源である男根が神様として崇められているのにも納得がいった。ぼくは全然知らなかったが、日本には古代からこのように温泉に男根を祀るという風習があるらしく、それは温泉=女性器だからその女性器に対して男根をお供えする態度なのだという。一体なぜ温泉が女性器を表しているのかよくわからないし、わざわざ製作した男根を祀らなくても温泉ならば肉体としての男根がそこら辺にたくさんありそうじゃないかと思ったが、そこは理屈を超えた文化の奥深さというものなのだろう。とにかくぼくの中では温泉に立てられた数々の立派な巨大木造男根が強く記憶に刻まれていた。
・仙台の秋保温泉「佐勘」でこけしは男根を暗示していると悟った
日本一周車中泊の旅もはるか昔に終わり、東京で暮らす日々の中でぼくは仙台に1泊2日の温泉小旅行に出かけた。実に3年ぶりくらいの東北だったので、もはや東北地方がどのような場所だったのかも忘れてしまうほどだった。目的地は仙台近くの秋保温泉!日本一周車中泊の旅の中で旅人と話していた時に、どこの温泉がよかったかという話になって、彼が秋保温泉の「佐勘」という宿がとてもよかったと言っていたのを思い出したのだった。ぼくはまさにその佐勘という老舗旅館に泊まり、久々の東北地方の温泉を満喫していた。
佐勘にはいくつもの種類の温泉があり、川沿いの温泉や露天風呂などに入って佐勘の温泉を全部巡るだけで1日が潰れそうだった。そんな佐勘の温泉の入口に、巨大で大量のこけしが立ち並んでいるのを発見した。
久々の東北に来て、久々に見るこけし!やっぱり可愛いなぁと思いつつも、これってどこかで見たことのある風景だなぁと感じ、記憶を辿っていったところ、例の「藤七温泉 彩雲荘」の巨大木造男根の風景へと辿り着いた。普通の人からすればこけしが平和に立ち並んでいるだけの風景に見えるかもしれないが、「藤七温泉 彩雲荘」で日本の文化を学び取ったぼくにとっては、まさにこけしが温泉の入口に祀られている男根群の身代わりのように感じられた。
「藤七温泉 彩雲荘」の例からも分かるように、東北地方では女性器を暗示する温泉に男根を祀る風習が残っている。しかしそれはあまりに生々しい風習であり、佐勘のような老舗高級旅館に男根像が立ち並ぶのは似つかわしくない。しかし古代からの風習として、温泉に男根を祀らないわけにはいかない。それゆえに男根を暗示させる可愛らしいこけしたちを並べ、信仰とモラルの両立を図ったのではないだろうか。ぼくは佐勘の温泉の入り口に並べられた大量のこけしたちを見て、あぁやっぱりこけしって男根を意味していたんだなぁと民俗学的に直感させられた。そしてぼくの脳裏にはユーミンの顔が浮かんでいた。
男根崇拝の神社には子宝に恵まれるために、小さな木造男根を自分自身で作ってお供えするという祈りの風習が今でもあるようだ。もしかしたらそのようなお参りの際の小さな木造男根が、長い年月の中でやがてこけしという木造人形へと変貌していった歴史でもあるのだろうか。
・隠し男根のこけしたち
調べてみると全く知らないことだったが、こけしにはこのように男根が隠された作品が数多く存在しているらしい。びっくりしたしめちゃくちゃ興味深い!こけしと男根に全く関係性がないのに、果たしてこのような作品が大量に作られるということがあるだろうか、いやあるまい(反語)。
・思いがけず巡り会った秋保神社の男根崇拝
そしてこけしと男根の関係性に思いを巡らせた翌日、近くの秋保神社というところに行ってきた。ここは勝負の神様として有名で、あの羽生結弦選手も訪れたことがあるという由緒正しい聖地なのだそうだ。そして全く予期していなかったことだが、この秋保神社にも巨大男根と巨大女陰が祀られていた。やっぱり東北地方は男根崇拝の一大聖地なんだなぁ。巡り会おうと思わなくても生殖器崇拝に巡り会ってしまう、それが東北!
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