日本は世界の中でも特別すごい国であるというのは本当か? 〜世界最古の国・神話を基にした国〜

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ローマの美しい夜の遺跡を見ながらイタリア人に聞かされた話。

日本は世界の中でも特別すごい国であるというのは本当か? 〜世界最古の国・神話を基にした国〜

・イタリア人青年と夜のローマ散歩
・日本は世界最古の国
・神話を基として成り立つ唯一の国
・古事記を読むことの重要性

・イタリア人青年と夜のローマ散歩

イタリアの首都・ローマを旅行している際、あるイタリア人の青年と知り合いになる機会に恵まれた。彼はとても日本に興味を持っており、イタリアの大学での専攻も日本文化、さらには日本に住んだこともあり日本語がかなり堪能だった。

そんな彼が夜のローマを案内してくれるということで、ぼくたちはローマ在住の彼の案内に導かれ、夜のローマの美しいスペイン広場やトレビの泉、コロッセオなど昼間に既に回ったことのある観光名所を再度巡った。昼に見るローマの華やかな景色と違って、夜のローマは荘厳さや神聖な雰囲気に満ちていると感じた。同じ場所を巡っても昼と夜で別の感動を与えてくれるローマという街は、やはり特別な街であると感じた。

ローマのように現代と古代がものすごく接近して、しかもそれが違和感なく共存している街は珍しい。今と大昔を常に行き来しているかのような不思議な感覚に襲われながら、ぼくたちは夜のローマを歩いていた。

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彼は夜のローマを歩きながらローマの建築や歴史的な話を展開してくれて非常にためになったが、ぼくが最も印象に残っている話は夜のローマ遺跡を見下ろしながら彼から聞いた「日本は世界の中でもものすごく特別な国だ」という話だ。

 

 

・日本は世界最古の国

「日本は世界の中でもものすごく特別な国だ」という言葉を、たまにインターネット上で見かけはするものの、それって日本人が愛国心のあまり強調して自分たちの国を持ち上げているだけで、本当のところはどうなのかわからないなーと正直思っていた。しかしこのように日本にものすごく興味を抱いてくれていて日本にかなり造詣の深い外国人であるイタリア人青年がそう言ってくれていることから、なんだかこの言葉に妙に納得してしまった。彼のこの発言により、「日本は世界の中でもものすごく特別な国だ」という言葉が日本人からの主観的なものばかりではなく、外国人からの客観的な意見でもあるということを目の当たりにしたからである。

日本は現存する世界の国家の中で最も古い国だ。古事記や日本書記によれば、2019年の時点で建国2679年であり、世界最古の国としてギネスにも記録されている。こんなにも世界にたくさん国のある中で、しかも長い歴史の中で他の国々が次々に滅んでしまっている中で、世界最古の歴史を誇っているなんてそれだけでも稀有な存在であると言える。

 

 

・神話を基として成り立つ唯一の国

しかし日本好きのイタリア人青年に言わせれば、もっとすごいのはこの世界最長の日本の国家の歴史が、“神話”を基にして成り立っているという事実が奇跡的だというのだ。そんな国は世界の中でも日本をおいて他にはないらしい。ここで彼が指している“神話”とは「古事記」のことである。彼は日本が好きすぎて、今の日本人でもあまり読まないであろう「古事記」まで読み込んでしまっているのだった!

イタリア・ローマの夜景を見ながら、神話を基にした神々の国であるという世界最古の日本という国の素晴らしさをイタリア人の青年から聞かされるという体験は、なんだか濃厚な異国情緒をはらんだ記憶としてぼくの胸の中に残り続けている。

 

 

・古事記を読むことの重要性

ぼくは小学校・中学校・高校ときちんと勉強してずっと学年1位を取り続けていたが、それでも「古事記」という日本にとって最も重要な神話の文章を知ることはなかった。まるでわざと避けるかのように学校でまったく教えられなかった古事記は、ぼくたち日本人が日本人とはどのような民族であるのかを知る上で最も重要な手がかりとなる物語ではないのだろうか。その物語を知ることがなければ、国の成り立ちや神々の系図、天皇がどうして日本にとって大切な存在であるかをまったく学びとることができないだろう。

古事記は戦前では学校で学ぶことが必須とされていたが、敗戦後にはまったく教えられないように方針が決まったそうだ。世界最古の国である日本の源流にどのような神々の働きがあったのかを、知らないままに日本人が大人になっていくことは根を奪われたように寂しいことかもしれない。自ら日本という祖国を見直し学びたいという気持ちのある人々でないと、古事記というものに触れる機会がなくなっているのはふさわしい状況なのだろうか。

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ぼくたちは今を生きる民族として、誰だって立ち上がるための土台を用意されたい。祖国の根を知らずに、国を帯びた自らをうまく世界に立たせることができるだろうか。たとえその肉体が異国へ虚しく広がろうとも、祖国の意味を深く知らずに、魂までも異国へとたどり着くことはできない。祖国の真髄に触れた時にはじめて、ぼくたちの指は異国へと導かれるだろう。

 

 

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