「だから私立の医者はあかんねん!」と叫んでいる医者がいて驚愕!!!!!
だから私立の医者はあかんねん!私立医学部出身だと病院で見下されるというのは本当か?
・国公立医学部と私立医学部の違い
・「どうせ俺ら私立出身のことなんて心の中では馬鹿にして見下してるんやろ」
・「だから私立の医者はあかんねん!」
・「だから私立の医者はあかんねん!」と言い放つ上司は私立出身だった
目次
・国公立医学部と私立医学部の違い
将来医者になりたい学生たちが集まる医学部というと、大まかに言って国公立と私立にわかれている。どちらも同じように難関であり高い学力が要求されるが、違いといえば私立医学部は入学にセンター試験が必要ないので、理系科目は得意だけれど国語とか社会が苦手だという人は入りやすいかもしれない。
また最も大きな違いは入学後の学費ではないだろうか。検索していただければたくさん情報が出てくるが、私立医学部は最低でも6年間で2000万円は必要なようだ。けれどこれは生活費などを抜いた金額なので、実際にはそれよりはるかに多くのお金が必要になってくるだろう。噂で聞くところによると追試を受けるためにお金を支払わなければならない学校や、寄付金を支払う必要のある学校もあるようで、つまるところ貧しい家庭から私立医学部に行くのは経済的に厳しい選択になるだろうと思われる。
・「どうせ俺ら私立出身のことなんて心の中では馬鹿にして見下してるんやろ」
医師国家試験に合格してしまえばみんな同じ医者なので、当たり前だが国公立出身でも私立出身でも関係なく医者同士仲良く仕事をしていると感じる。
しかし”私立出身”ということにコンプレックスを感じている医者も一定数いるようで、ぼくの友達の京都大学医学部出身の医者は私立医学部出身の人に「どうせ俺ら私立出身のことなんて心の中では馬鹿にして見下してるんやろ〜」と絡まれて自分は全然そんなこと思っていないのにものすごく困ったと語っていた。ぼくはそれを聞いて、彼は京大医学部出身なんだから学力的にはほとんど全ての人間を見下すことが可能なのだから、国公立とか私立とかそんなスケールの小さい範疇で人を見下さないのでは?と感じた。けれど国公立の人が私立の人にこのように変に絡まれるという話はちょこちょこ聞く。
・「だから私立の医者はあかんねん!」
ぼくが衝撃だったのはぼくの病院の上司の医者で、私立医学部出身の研修医に「だから私立の医者はあかんねん〜〜〜!」と大きな声で何回もイキっている人がいたことだ!社会にはいろんな人がいるなぁと驚かされた!だってそんなこと言ってマウンティングをとって、誰が幸せになるというのだろうか。
その上司の医者はもちろん私立出身の研修医のみならず全ての私立出身の医者から影で嫌われ、私立医学部出身の研修医は怯えて傷つき、病院内の調和の空気は乱れ、それまでになかった国公立と私立という境界線の意識が否が応でも病院内に芽生えてしまう。自分の面目も傷つき、研修医も傷つけ、何かメリットがあるとすればその上司の医者の自尊心がやや保たれることくらいだが、そんなメリットも病院内の嫌われ具合に比べれば取るに足らないほどの価値しかないだろう。
それにしてもこの上司が「だから私立の医者はあかんねん〜〜〜!」と病院内で私立医学部出身の研修医にイキり倒すことで、私立医学部に対して別に何とも思っていないほとんどの国公立医学部出身の医者までそのように思っていると勘違いされるのは一番困る!大丈夫だろうかと心配していた際に、さらに衝撃の事実が発覚した!なんと「だから私立の医者はあかんねん〜〜〜!」とイキっていた上司の医者は、私立医学部出身だというのだ!
・「だから私立の医者はあかんねん!」と言い放つ上司は私立出身だった
何が何やら意味がわからなかったが、ぼくは彼が国公立医学部出身で私立医学部を見下し罵ってマウンティングをとっているのかと思っていたが、他ならぬ彼自身も私立医学部出身だったのだ!それなのに「だから私立の医者はあかんねん〜〜〜!」とイキっていたのは、渾身のギャグだろうか?それとも自分が私立出身だけど、他の私立出身とは一味違うというアピールだったのだろうか。
しかし普段の生活の会話を考えてみれば、例えば女同士でガールズトークしているときに「女ってバカよね〜〜〜」などと言ったり、男同士の飲み会で「男ってバカだよな〜〜〜」などと自分たちを敢えて卑下するような会話を繰り出すことで、かえって心の中に団結力や結束感が生まれ、楽しい会話の展開になるということはよくある。
私立出身のその上司の医者も、女同士で「女ってバカよね〜〜〜」とか男同士で「男ってバカだよな〜〜〜」と言うようなノリで、私立出身の医者達の中で敢えて「私立医学部ってバカだよね〜〜〜」と言い放つことにより、私立医学部の人々の輪の中で友情を深めようとしたのだろうか。しかしそれならば全く見当はずれの結果となったと言わざるを得ない。彼は自分自身の発言により周囲にかなりドン引きされていたのだから。