浜崎あゆみの名曲Voyage!ぼくたちは幸せになるためにこの旅路をゆくというのは本当か?

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ぼくたちは何のために生まれてきたのだろうか。

浜崎あゆみの名曲Voyage!ぼくたちは幸せになるためにこの旅路をゆくというのは本当か?

・浜崎あゆみの2002年の名曲「Voyage」
・ぼくたちは何のためにこの世に生まれてきたのか
・ぼくたちは幸せになるためにこの旅路をゆくというのは本当か?
・ぼくの幸福は絶対的な夏の光

・浜崎あゆみの2002年の名曲「Voyage」

浜崎あゆみのレコード大賞をとった有名な曲に「Voyage」という歌がある。その歌い出しは次のようか歌詞から始まる。

”ぼくたちは幸せになるため
この旅路をゆくんだ
ほら笑顔がとても似合う”

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エイベックストラックス
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この曲は2002年の発売当時でも、年末の賞レースにかけての勝負曲だということがありありと伝わってくるほどに完成度の高い名曲だった。しかし歌詞に関しては平凡で退屈だとぼくの中では感じていた。そもそも1999年の「immature」という曲でもものすごく似たような歌詞を書いていたじゃないかと思ったのだ。

”ぼくらはきっと
幸せになるために生まれてきたんだって
思う日があってもいいんだよね

ほら耳を澄ませば聞こえてくる
内に秘めた祈りに似た叫びが”

同じような歌詞や言い回しを書くということは創造力の欠如を自然と感じさせる。こんなにも短いキャリアの中で、今から歌詞がかぶっていて今後の歌手人生や表現の幅は大丈夫なのだろうかと心配になっていたのだ。しかし時代が経つごとに何だかこの歌詞が味わい深い、真実を語っているように次第に感じてきた。

 

 

・ぼくたちは何のためにこの世に生まれてきたのか

ぼくたちは何のためにこの世に生まれてきたのか、そのように質問されてあなたは何と答えるだろうか。

お金持ちになって豊かに暮らすためと答えるだろうか。結婚して子供を育てて生命を次世代へと引き継ぐためだと答えるだろうか。偉業を成し遂げて後世に名を残すためだと答えるだろうか。他人の役に立って人助けをするためのだと答えるだろうか。ひらすらに自分のために生き自分の夢を叶えるために邁進するためだろうか。たった一人の運命の人に巡り会い人生を共に生きるためだろうか。それとも異性にモテまくり本能のままにたくさんセックスして存分に快楽を得るためだろうか。

いずれの答えももしかしたらそうなのかもなぁと人に思わせる力はあるものの、いまいちしっくり来ない。そんなことして何になるの?と突き詰めて聞き返していけば、結局は何の根拠も説得力も持たない、ただ教科書に書かれた典型文をそのまま読み上げているだけの思考停止の理由たちではないだろうか。

あなたはお金持ちになるために生まれてきたのですか?と聞かれると、そうではないと感じる人も数多くいるだろう。あなたは子供を作って子孫を残すために生まれてきたの?と問われても、肉体的や精神的や社会的や金銭的に子供を作れない事情の人々だっているだろう。あなたはたくさんセックスするために生まれてきたの?と聞かれても、そうだと感じる人もいればもっと大切なことが山ほどあると感じる人もいるだろう。何のために生まれてきたのかなんて、人それぞれ違うものだろうか。人類に普遍的な、誰もが一人残らず心から納得できるような「何のために生まれてきたのか」という質問に対する回答は、この世に存在しないのだろうか。

本当はぼくたちはなんのために生まれてくるのだろうか。ぼくたちが生きる上で心に自然と湧き起こる祈りや願いの先には、一体何が潜んでいるのだろう。

 

 

・ぼくたちは幸せになるためにこの旅路をゆくというのは本当か?

ぼくたちは様々な願いや祈りを心の中にそれぞれ蓄えている。お金持ちになりたいと願う心もあれば、他人の役に立ちたいと祈る人もあり、あるいはたくさん生殖したいと感じる人もいる。しかしそれらの願いや祈りは結局どこへとたどり着くのだろうか。ぼくたちは結局、人それぞれに違う心を持ち、人それぞれに異なる願いを持っているけれど、その先にあるのは全ての人々にとって「幸せになりたい」という思いではないだろうか。ぼくたちは畢竟、一人残らず、幸せになりたいから生きているのではないだろうか。

お金持ちになったって、お金という紙切れだけ持っていても仕方がない。その紙切れを使って何かに交換することで、自分の好きな物質やサービスを受け、自分の願望を叶えて実現させることによって、最終的には”幸福感”を味わいたいからこそ、人はお金持ちになりたいのではないだろうか。

子供や子孫を後世に残すと言ったって、いずれ地球は膨張する太陽に飲み込まれ人類は絶対に滅亡するというのに子孫なんて残したって無駄である。しかしそれでも残したいと強く願うのは、子供との時間を人生で共有し、自分が生まれてきた証を残したと信じたいのではないだろか。そのような子供との尊い人生の時間や、みんなと同じように子供をきちんと作ったのだから責められないだろうという安心感と快適性、さらに自分の子孫が未来永劫続いていく可能性があるかもしれないと思いたいという心は、すべてその人の”幸福感”へと繋がり、やがては幸福に人生を終えられるだろうという希望が込められている。

人間は子孫を残すために生まれてきたというのは本当か? 〜人生の目的〜

偉業を残して後世に名を残すというのも同じことで、地球は絶対に科学的に膨張した太陽に飲み込まれて破壊されると決まっているのに、名なんて残したって無駄である。しかし偉業を成し遂げたのだ、自分は立派なんだ、自分は後世に名を残すほどに価値のある人間なのだという事実は、その人の人間性によっては、心に幸福感を生じさせることを大いに助けるだろう。

有名になって後世に名を残した方がいいというのは本当か? 〜記憶されるという穢れ〜

他人のために自分を犠牲にして生きたって、自分の中の本能や直感に従って自分のために生きたって、そんなものさして変わりはありもせず、死んで100年後にはどちらもすっかり忘れ去られる可能性は99.9999パーセントだろう。人の世の中では前者が大いに賞賛される傾向にあろうが、それは前者の方が自分に利益をもたらす都合のよい人物だからである。人間たちの浮世の中でいいように噂されたいと願うような人間性であれば、前者のように人生を生き抜き賞賛されることで人生の幸福感につながるだろうし、人の噂や評判なんて何ひとつも気にしない、そんなくだらないものを気にして自分を押し殺しながら生きるよりも、自分のためにひたすらに徹底的に生きた方が人生は極めて幸福だと感じるような人間性ならば、後者を選ぶことでその人には幸福が訪れるだろう。

他人の評価を気にするべきだというのは本当か?

他人の目を気にして空気を読んで生きるべきだというのは本当か? 〜社会の部品にされる人間〜

他人に迷惑をかけてはいけないというのは本当か? 〜人は生きてるだけで大迷惑〜

個人の幸福よりも集団の幸福の方が重要だというのは本当か?

結局全ての願いは、その人の思うそれぞれの”幸福”へと導かれる通路であったに過ぎない。ぼくたちは浜崎あゆみが歌い上げるように、全ての人間に普遍的に、”幸せになるために生まれてきた”のだった!浜崎あゆみが書いた歌詞は疑いなく、全ての人に共通した心の真理だったのだ。

 

 

・ぼくの幸福は絶対的な夏の光

しかし上のように書いてきてなんだが、幸福というのは実にややこしく面倒くさい。ぼくたちは比較し合う相対的な浮世の中に放り込まれ、この人よりもお金持ちになって嬉しいとか、この人は子供を持てないけれど自分は持てるのだとか、この人よりもたくさんセックスしたことが誇らしいとか、愛する人と他人よりも幸せ見える生活を営めているだとか、この人よりも自分の方が社会のために立っているなどと逐一心の奥で密やかに確認しては、一瞬で消え去る不確かな幸福感を手に入れ、一時的に満足するものの次の日にはまた心は欠乏し、新しい幸福を探して魂は彷徨い歩いてゆく。幸福とはそんなにもややこしく厄介で一時的な儚いものだろうか。

季節も6月に入り気持ちよい快晴の日が続き、木漏れ日が美しく揺れる夏の日が訪れたのを感じる。ぼくが幸福を感じるのはまさにこのような、美しい夏が来たのだと感じられる瞬間である。ぼくは四季の中で最も夏が好きだ。そして暑い気候と、その中に映し出される大自然の風景と人々の営みが大好きだと感じられる。冷たくて清らかな味わいのお茶とか、ほのかに甘い桃とか、フルーツが添えられたかき氷とか、清涼感のあるはちみつレモンとか、透明な風と風鈴の奏でる音楽とか、氷とグラスの当たる高い音とか、そのような人々の営みと共に夏という季節を情緒深く過ごして来た日本の感受性に感動する。あるいは生命エネルギーがピークに高まり、大気中の分子が激しく移動し、動物たちや大自然さえも活発に躍動するその精霊たちのエナジーがこちらにも伝わってくるような気がする。

ぼくは季節がずっと夏だったらいいのにと感じる。ぼくのご先祖はきっと日本よりもずっと南の、暑い暑い熱帯の国からこの北方の国日本に移住して来たのだろうと自然と感じられる、それほどに夏はぼくにとって、遺伝子の底から幸福感を感じられる懐かしい季節だ。

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ぼくの幸福は、夏なのだ。ただ単純に夏の光をこの肉体が受けるだけで、ぼくはこれ以上にない幸福を感じられる。そんなにも単純に幸福を感受できる心を持っていることに、ぼくは感謝している。浮世の中で人々と比較をすることでしか得られるないすぐ枯れるような仮初めの幸福感には反応しない、ただ目の前に立ちはだかる大自然と光を受ければ自動的に、絶対的で永遠の幸福を生み出せる、そんな心を持ったことに深く感謝している。

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