またやられたこれで2回目ほんま意味不明!!!
頭おかしい中華料理店のやり口!おかずを注文しているお客におかずの追加注文を促してもいいというのは本当か?
・ロシア、イルクーツクでの中華料理店での激しいトラブル
・おかずを注文している客におかずを勧めてくる中華料理店の狂気
・【トラウマ】中国でまたしても出てきたあの茹でられた野菜
・人間は同じ過ちをいつまでも繰り返す
目次
・ロシア、イルクーツクでの中華料理店での激しいトラブル
去年のちょうど今頃、ぼくはロシアでシベリア鉄道の旅をしていた。日本から飛行機で乗り継ぎわずか4時間のロシア極東の街・ウラジオストクからもはやヨーロッパであるモスクワまで、合計7日間シベリア鉄道に乗り続けた。
事件はシベリアのど真ん中、世界一深くて透明度の高いバイカル湖近くの世界遺産の街、イルクーツクで起こった。ひさびさにアジア料理を食べたくなったぼくは、イルクーツクの街の真ん中にあった中華料理屋さんに入った。
酢豚を注文して待ってるぼくに、中国系ロシア人?(中国語とロシア語しか喋らない)の中年のおじさんのウェイターが緑の葉っぱを見せてきて「これは要るか?」と中国語でぼくに尋ねてきたのだ。最初ぼくは何のことかわからなかったが、さっきお茶を頼んだのでお茶のサービスに関してこのことかなと思い、「これはお茶ですか?」と尋ねると「そうだ」と答えたので、それをくださいと答えた。すると出てきたのは、大量の茹でられた緑の野菜だった。おじさんは酢豚を注文したぼくに、まだ茹でられた野菜はどうかと追加注文を促してきたのだ。
しかもその茹でられた野菜はメニューにはなくかなり法外な値段だったので、納得のいかないぼくは中年中国人ウェイターと中国語で激しく延々と口論した。結局ぼくがその法外な値段の伝票を写真撮影すると相手は途端に弱気になり、安くするからその伝票の写真を今すぐ消せと促してきた。ぼくは中国語を理解できないふりをして安くされた値段を払い、決して写真は決さずに、最終的にはグーグルマップのその店のレビューに法外な値段の茹でられた野菜の伝票をアップロードし、騙された手口を細かく説明し、もちろん評価を星5のうち1にして、一応ぼくの気は収まった。詳細は上の記事を見てね!
・おかずを注文している客におかずを勧めてくる中華料理店の狂気
それにしても、一人で来店してひとつのおかずをきちんと注文して、ご飯も注文している客に対して、追加で別の大きなお皿のおかず(大量の茹でられた野菜)を勧めてくるものだろうか。ぼくの人生経験からすれば頭のおかしい行動としか思えなかった。ひとりの人間がそんなに大量の食物を摂取できると思っているのだろうか。それともバカで言葉の伝わらない外国人を騙して金を儲ければそれで満足なのだろうか。
ぼくは日本の常識で考えてしまい、まさかおかずを頼んでいるのにまたおかずを勧められていることは決してないだろう、何かのお茶のサービスに違いないと思い込み、要ると言って失敗してしまった。しかしこのような経験は、後にも先にもこのロシア・イルクーツクの中華料理店だけである。…はずだった、今日までは。
・【トラウマ】中国でまたしても出てきたあの茹でられた野菜
今日ぼくは、中国の三江侗族自治区の程陽村という少数民族トン族の村に来ている。ここには木製の東洋的趣きの深い大変立派な橋があるのだ。ものすごく辺境でインターネット上の情報も乏しく、たどり着けるかどうか不安だったがなんとかたどり着けた。
夜になってお腹もすいたので適当に入った安そうなトン族料理やさんで、ぼくは魚入りの野菜炒めとご飯を注文した。そしてその2つは届けられた。それを食べようとしているぼくに対して、おばちゃんがわからない中国語で何かをぼくに言ってくる。何かをしきりに勧めてくれているようだ。ぼくは聞き取れなかったが葉っぱを見せられ、反省すべきことにまた日本および世界の常識で考えてしまい、またしてもお茶のサービスのことを言っているのかと思い、要ると答えてしまった。ぼくは昔の失敗から学ばない男だ。またしても出て来たのは、あの忌々しい記憶のよみがえる茹でられた野菜だった…。
しかし心の底から思うのは、本当に頭おかしいんじゃないだろうか。どうして魚入りの野菜炒めを注文し、ご飯も注文し、それを今から食べようとしている人間に向かって、もう一皿の大きなおかず(茹でられた野菜)を推奨しようと思えるのだろう。本当に何を考えているのかわからない。そんなに人間は多くの食べ物を決して望むことはないだろう。まじで手当たり次第にとりあえずお勧めし、無理矢理に稼ぎを増やそうと企んでいるとしか思えない。
・人間は同じ過ちをいつまでも繰り返す
しかし、このきちんと通常の量の料理を注文しているお客に対して、合わせれば尋常ではないと簡単に予想される量のおかずの追加注文を促すという頭のおかしな稼ぎの手口は、今まで世界を広く旅してきて中華料理店の中国系の人からしかやられたことがない。というか、まじで普通の世界市民ならそんなことやらないだろう。おかずをまだ注文してないお客に対して、これがおすすめですどうですかと促すなら百歩譲ってまだわかるが(それでもあんたのお勧めなんかどうでもいいから本人にゆっくり決めさせてやれよと思うが)、既に注文も終えて、それで満足して待っていたり、料理がもはや届けられたお客に対して追加の料理をお勧めしてくるなんて本当に正気の沙汰とは思えない。本当にぼくの脳内で理解できる範疇を超えている。
今回は幸いにも前回のイルクーツクのように法外な値段を強いられることもなく、追加料金15元(225円くらい)だったので安心した。しかしぼくは多すぎてほとんど食べなかった大して美味しくもない茹でられた野菜に15元も支払う羽目になったのだ。
もしかして、2度あることは3度あるのだろうか。それともさすがにもう過去の過ちから学び取れるだろうか。“繰り返す過ちを照らす灯をかざせ”と中島みゆきが「命の別名」で絶唱しているように、人間は過ちを繰り返していく生き物なのだろうか。ぼくはもう、中華料理屋さんで出される茹でられた野菜を今後もう二度と見たくない。