山の神様がブスで醜いというのは本当か? 〜山の神とオコゼ〜

 

山の神とオコゼの関係性とは?????

山の神様がブスで醜いというのは本当か? 〜山の神とオコゼ〜

・山の神は田の神になる
・山の神、自分の醜いお顔にお気づきなさる
・山の神のひきこもり
・自分より醜いオコゼを見て山の神は機嫌を取り戻した

・山の神は田の神になる

山口県の下関の宇津井の昔ばなしを始めます。

昔むかし、下関の宇津井は作物のよくとれる豊かな村だった。これも山の神のおかげと、村人たちは毎年秋の収穫のときには山の神に感謝を捧げていた。山の神は、秋の収穫が終わると近くの山に入って山を守り、春になると里に出て田の神になられるのだった。山の神は山の鳥黐の大木に住んでいる、とても恥ずかしがり屋の女性の神様だった。

 

 

・山の神、自分の醜いお顔にお気づきなさる

ある年の春のこと、今年も無事に田植えが終わったと村人たちは揃って山の神を迎えに鳥黐の木の前にやってきてお祈りを捧げた。

山の神「これからわらわは田の神になるぞい!!」

山の神はいつもの年のように里に出ると田を守る田の神になり、村人たちと植えたばかりの青田を見回りしていた。ところが、ふとしたはずみでつまづいて小川にドボンとはまってしまった。そしてふと水に映った自分のお顔を見てしまった。その顔の、なんともみっともなくおかしげな顔といったら、自分でも耐えられないほど醜いものだった。

「恥ずかしやー!!!!!こんな醜い顔がわらわの顔だったなんて!!!」

山の神は一目散に山に帰っていった。

「田んぼに出るのはもういやじゃ!いやじゃ!!いやじゃ!!!!!」

悔しくて泣きまくり、そのまま祠に入ってふさぎ込んでしまった。しかし村人たちはどうして山の神が山へ隠れてしまったのか見当もつかないのだった。

 

 

・山の神のひきこもり

それからというもの、植えたばかりの村の田んぼの苗は枯れ始め、畑は荒れるし、山の木も少しも大きくならんうちに枯れてくるわで、村人たちも困り果ててしまった。「どうしたっていうんだろう、山の神様は?」「このままだと俺たちは干上がってしまう!」「とにかく山の神様にもう一度降りてきてもらわねばどうにもならない。みんなでお願いに行こう!」

相談して村人たちは山の祠を訪れて山の神様へお願いした。「どうか田んぼに出てきておくんなせ!」しかし山の神は聞き入れず「いやじゃいやじゃ!わらわはもう山へも田へも出はせんぞ!」と頑なに祠のうちにこもっているばかり。

村人たちは、きっと山の神は腹が減っているから機嫌が悪いんだ、お供え物をしてみんなで歌ったり踊ったりしてお慰めしようという計画を立て、実行した。山の神様の祠の前で、綺麗な着物や面白げなお面をつけて、楽しそうに踊ったのだった。すると山の神は余計に怒り狂い、ついには山に大地震が起こり、村人たちは逃げ帰った。

「山の神様が怒った!!!!!逃げろや逃げろ!」

 

 

・自分より醜いオコゼを見て山の神は機嫌を取り戻した

どうにもこうにもわけがわからなかったので、村人たちは村で一番物知りの老婆に相談してみた。

老婆「お前さんたちの山の神様の顔を見たことあるかのぉ?

そうじゃ、醜い顔をしてござってのぉ、その醜い顔を今の今まで気付かれんかったんじゃろう。それが初めてわかって恥ずかしくなって、祠に閉じこもってしまわれたんじゃよ。そんなところにお前らが、女の着物を着て踊ったり面白いお面を見せたりしたりしたんじゃから、気を悪ぅなさるのは当たり前じゃ。気の弱〜〜〜い神様じゃからのぉ!

じゃから、山の神様よりもっと器量の悪いものをお供えなされ!そうすりゃあ自分より醜いものがこの世にいたのかと大喜びなさる。」

村人たち「それはどんなもんで?!」
老婆「オコゼという魚じゃ」
村人たち「オコゼ?なんじゃそりゃ〜?」

老婆はオコゼの入った壺を取り出して、村人たちに見せてやると、村人たちは大爆笑!

村人たち「おもしれぇ顔じゃ!!」「こりゃあおかしい顔じゃ!!」「醜い顔じゃ!!」

村人たちはこのオコゼを提げて、山の神の前にお供えすると、どうか里に降りてきてくださいとおそるおそるお願いしてみた。祠の中からオコゼの顔を見た山の神は急に笑い出し「あはははは!!!!!これはおもしろい顔じゃ!この世にわらわよりおかしな顔があったのか!おもしろいおもしろい!!!」と大爆笑を始めた。

こうして山の神の機嫌はすっかりなおり、村へ降りてこられたので他や畑や山は急に生き生きとした緑を取り戻したそうだ。それからというもの、山の神と村人たちはいつまでも仲良く暮らしたということだった。

 

 

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