フリーランス医師の不安定な生活ってめちゃくちゃ楽しい！！！！！
逆に大きなメリット！フリーランス医師の不安定な生活がデメリットだというのは本当か？
・フリーランス医師として働く主要なメリット
・フリーランス医師として働く最大のデメリットは不安定な生活
・フリーランス医師の不安定な生活は楽しくて楽しくて仕方がない
・コロナワクチンバイトをするフリーランス医師と狩猟をする原始人の共通点
・不安定な生活をするからこそ辿り着ける尊い根源的聖域
目次
・フリーランス医師として働く主要なメリット
ぼくは今どの病院にも医局にも属さないフリーランスの医師として日本全国でコロナワクチンバイトのみをしながら生計を立てている。常識的に考えれば、医師とはある固定の病院に勤務しながら患者さんを病気から救う職業だと考えられているだろう。
しかし今の時代にはインターネット上に医師派遣サイトが数多く存在しているので、そこからスポットバイトに申し込めば自分の好きな時間に自分の好きな場所で自由に働くことが可能だ。毎日違った場所で働くことができるので、昨日は大阪明日は東京などと、日本中を旅するように労働することが可能となった。ぼくのように旅する情熱を持ちながら生まれてきた医師にとっては、フリーランス医師は天職だと言えるだろう。
社会人の悩みのほとんどは人間関係に起因するという。その点フリーランスの医師は毎日違った場所で毎日異なる人々と働けるので、病院にいる時と比べて人間関係に思い悩まされることも格段に減るだろう。人間関係のいざこざは、ずっと同じ人々と一緒に働き続けるからこそ生じることが多い。逆に今日一緒に労働したものの明日にはもう別れると思うと、人間関係の悩みなんて起こしたくても起こせないのではないだろうか。
またフリーランス医師のスポットバイトは必ず定時に帰れることがほとんどだ。定時に帰れなくても残業代が必ず付く。また仕事内容も病院とは比べ物にならないくらい負担が小さい。それならばフリーランス医師の給料は普通の勤務医と比べて遥かに少ないのだろうと予想されるのが当然だが、不思議なことにフリーランス医師の給料の方が勤務医に比べて格段に高額だった。
給料も高く、定時に帰れ、人間関係に悩まされることもなく、日本全国旅するように労働できるというフリーランス医師の働き方は、まさにぼくの思い描いていた理想だった。
・残業代が付く
・定時に帰れる
・自分の時間が確保できる
・人間関係の悩みが少ない
・好きな時に働ける
・日本全国どこでも働ける
・フリーランス医師として働く最大のデメリットは不安定な生活
と、ここまでフリーランス医師の様々なメリットだけを書き連ねてきたが、そんな都合のいいことばかり起きるほど世の中甘くはない、もしそうなら医師は全員フリーランス医師になってしまうじゃないか、きっと何か大きな問題やデメリットがあるはずだと感じてしまうのが普通だろう。
もちろんデメリットは存在する。その最大のものは、いつまでも仕事があるとは限らないということだろう。来月の仕事が本当にあるのかないのかわからない生活というのは、非常に不安定だ。ぼくが今やっているコロナワクチンバイトも、当然永遠に続くものではない。コロナワクチンバイトなんてコロナ禍が終われば消滅する可能性だってあるわけだし、いつ仕事がなくなってしまうのかと思うと不安な気持ちに苛まれてしまうのも当然だろう。
またたとえ仕事があったとしても、高額で良質なコロナワクチンバイトは医師達の間で大人気なので、医師派遣サイトに掲載された時点で他のライバル医師達に先取りされてすぐになくなってしまうことだってある。ライバルの医師達よりもいかに早く高額良質案件を発見し、いかに素早く応募し勤務を確定させるかによって、フリーランス医師の生活の質は大きく変わってしまう。フリーランス医師の生活は、実はスポットバイトのコマをめぐるライバル医師達との戦いなのだ。それゆえにフリーランス医師は常日頃から医師派遣サイトを小まめにチェックする習慣が付いてしまい、気が休まる時が少ないというのも現状だろう。
・フリーランス医師の不安定な生活は楽しくて楽しくて仕方がない
せっかく医師になったのにフリーターみたいに不安定な生活なんて嫌だ、やっぱり勤務医の安定した仕事の方がいいに決まってるじゃないかと思う人も多いだろう。特に医師は保守的な性格の人が多い傾向にあるので、伝統的で古典的で安定した勤務医を選択する確率が格段に高いだろう。
しかしその一方で、ぼくにとってはフリーランス医師の不安定な生活が楽しくて楽しくて仕方がない。マジョリティの意見に反するようだが、人生や生活は不安定な方が実は楽しいのではないだろうか。安定が約束されている人生や生活なんて、実はくだらないし飽きるしつまらないのではないだろうか。
ぼくは医師派遣サイトをチェックして、誰よりも先に高額良質案件を見つけ出した時のあの心の高ぶりを忘れることができない。さらに緊張しながら誰よりも先に応募ボタンを押し、めでたく最高品質の勤務を確定させた時の興奮は何にも勝る幸福感をもたらす。その興奮は癖になり、また何度でも何度でも高額良質案件をゲットしたくなってしまうのだ。一体なぜぼくはこんなにもコロナワクチンバイトに夢中になってしまうのだろうか。
・コロナワクチンバイトをするフリーランス医師と狩猟をする原始人の共通点
ぼくの中でコロナワクチンバイト案件を確定させる過程は、「原始時代の狩り」と非常に似ていると感じられる。原始時代、まだ人間たちがウッホウッホと狩りをして生活していた頃、巨大で見事なマンモスを発見するとみんな嬉しくて興奮していたはずだ。そんな野性的な興奮こそが、現代でコロナワクチンバイトの高額良質案件を発見して胸を高鳴らせるぼく自身の姿と重なる。マンモスのお肉であろうと、コロナワクチンバイトによって得られるお金であろうと、明日を生きるための食べ物を調達するという点では何の変わりもありはしない。
さらに普段から磨き上げてきた運動能力や技を駆使して巨大なマンモス狩りに成功した原始人の喜びは、まさしくコロナワクチンバイトの高額良質案件を誰よりも早く確保して見事に確定させたぼくのこの上ない喜びと合致する。原始人は大きなマンモスのお肉をゲットできたことで本能的に興奮し、これから先暫くは食べ物に困らないだろうと安心するが、まさにぼくもコロナワクチンバイトの高額良質案件を確定したことによって大きなお金を得られることを約束されたも同然なので、また来月も困らずに生きていけるだろうと安心しているというわけだ。
生活の糧を確保し、自分の命を生き延びさせることに成功した野性的で根源的な原始人の喜びが、現代を生きるぼくの奥底から蘇ってくる。ぼくはワクチンという先進的で未来的で科学的な労働に従事していたつもりだったが、結論としてはその逆に、ぼくはコロナワクチンバイトを通して、自分の中に眠る古代からの野性と原始を発見したのだった。
・不安定な生活をするからこそ辿り着ける尊い根源的聖域
このような野性的な興奮と感動を、果たして安定した生活の中から見出すことができるだろうか。ぼくが自分の中に残存する原始的で根源的な気持ちの高ぶりを発見できたのは、まさに不安定な状況に自分の身を置く覚悟を決めたからではないだろうか。
古代において、狩猟生活を営んでいた原始人は不安定な生活を余儀なくされていたのかもしれない。明日マンモスが見つけられるかわからない、明日魚が釣れるかわからないような状況では、生活が不安定になるのは当たり前だろう。しかし一方で米作が開始されたならば、人々は安定的に食料を調達することが可能となり日本の人口も爆発的に増えたのだという。
多くの人がそれならば米作の方がいいと、後者の安定した生活を選び取るだろう。それこそが現代における勤務医の姿だ。しかしぼくは前者における野性的な興奮と感動に、何か人間が人間として生きていく上で最も重要な情熱や幸福のようなものを見出せるような気がしてならない。安定した生活よりももっと大切なことがある、死なないことよりも遥かに尊い使命がある、そしてそれこそが不安定な環境だからこそもたらされる根源的な情熱や幸福ではないだろうか。その感覚を受け取ることができるフリーランス医師とは何と価値のある職業だろうか。
弥生人のように米を作りながら安心してのんびりと暮らしたいのならばそれもよかろう。それは性格や価値観の問題だ。しかしぼくはそれ以前の縄文的で不安的な世界を望むだろう。安定を敢えて手放したからこそ、不安定な運命に翻弄される覚悟をしたからこそ、その先にしか見出せない神聖な炎がある。ぼくはそれを求め続ける。
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