世界中で使われている「ヘンタイ」の意味とは？！？！？
英語版ウィキペディアが充実しすぎ！日本語の「ヘンタイ(Hentai)」が世界中で有名だというのは本当か？
・中国大陸横断の桂林で中国人とアメリカ人とビール魚を食べた思い出
・アメリカ人”He loves Hentai so much!”
・世界で認知されている日本語「ヘンタイ」の意味とは一体何か？
・ヘンタイという言葉について
・日本におけるヘンタイ漫画の起源とは？
・日本語の「ヘンタイ」が世界中で有名なことは恥ずかしいというのは本当か？
・日本には生命の根源を見つめ表現する数多くの男根崇拝の姿があった！
目次
・中国大陸横断の桂林で中国人とアメリカ人とビール魚を食べた思い出
中国大陸横断の旅をしている最中に、桂林で名物とされる「ビール魚（啤酒魚）」を食べた。その時レストランには様々なビール魚の種類があり、違いが全く分からずに英語も通じずに困っていると、後ろの席の英語を喋れる中国人女性が話しかけてくれて、話の流れで彼女たちと食卓を共にしてビール魚をシェアすることになった。
机にはその中国人女性と、彼氏であるという中国在住のアメリカ人男性、そしてそのアメリカ人男性のいとこでアメリカから遊びに来ているというアメリカ人高校生の３人だった。中国人女性とアメリカ人男性は今度日本へ旅行で遊びに行くのだと言い、ぼくに日本文化や言語について興味深く聞いて来て会話は弾んだ。
名物のビール魚も味わい深く、その他の中国料理も食べやすくて忘れられない食事の思い出となった。彼らとは連絡先も交換しなかったのでもう一生会うことはないけれど、それでこそ旅の一期一会という感じがして情緒深かった。
・アメリカ人”He loves Hentai so much!”
ぼくが印象深かったのはアメリカ人男性がいとこのアメリカ人高校生に、いたずらっぽく笑いながら”He loves Hentai so much!”と言い放ったことだった。直訳すれば単純に「彼は”ヘンタイ”が大好きなんだよ」ということになるのだが、ずっと英語を喋っていた彼の言葉から急に「ヘンタイ」という日本語が飛び出して来たので驚いた！「ヘンタイ」という言葉はこれほどまでに世界中で普通に使われている日本語だったのか！
しかし「ヘンタイが大好き」とは一体どういう意味だろうか。日本語では決してそんな言い方はしないだろう。ヘンタイという日本語だけが本来の日本語の意味を通り越して別の意味合いで世界中で使われていることがうかがえる。日本語の「エッチ」は「HENTAI」の頭文字の「H」のことらしいので、エッチが好きだという意味だろうか。そんな生々しい、いとこの高校生の性事情をこの人は食事中に話すのだろうか。
・世界で認知されている日本語「ヘンタイ」の意味とは一体何か？
気になったので「hentai wiki」でグーグル検索してみると、なんと英語版のウィキペディアには実に充実した「Hentai」の記事が存在していたのでびっくりした！なんでこんなに長いの？！やはりウィキペディアを見ていても、「ヘンタイ」は本来の日本語の意味を通り越して、別の意味合いで世界中で使われているようだった。
Hentai is anime and manga pornography. A loanword from Japanese, the original term (変態) does not describe a genre of media, but rather an abnormal sexual desire or act, as an abbreviation of hentai seiyoku (変態性欲, “sexual perversion”). In addition to anime and manga, hentai works exist in a variety of media, including artwork and video games (commonly known as eroge).
The development of hentai has been influenced by Japanese cultural and historical attitudes toward sexuality. Hentai works, which are often self-published, form a significant portion of the market for doujin works, including doujinshi. Numerous subgenres exist depicting a variety of sexual acts and relationships, as well as novel fetishes.
和訳：「ヘンタイ」とは大人のアニメや漫画のことである。元々の日本語はそのような意味ではなく、どちららかというと「変態性欲」の略語として、アブノーマルな性的情熱や行動についてを示す言葉だ。ヘンタイ作品は多様性に富み、アニメや漫画のみならずアートワークやビデオゲームにまで及んでいる。
ヘンタイの発展は性に関する日本文化と歴史的な態度によって影響を受け続けている。自費出版の多いヘンタイ作品は、同人誌を含む同人作品がかなりの割合を占めている。小説フェチと同様に、様々な性的行為や性的関係が描かれた数多くのサブジャンルが存在する。
やはり世界における「ヘンタイ」は日本語の変態とは異なり、大人のアニメや漫画などメディア全般を指す言葉のようだ。さらにウィキペディアでは、かなりの熱量で情熱的にHentaiの解説を続ける。
・ヘンタイという言葉について
Hentai is a kanji compound of 変 (hen; “change”, “weird”, or “strange”) and 態 (tai; “appearance” or “condition”). It also means “perversion” or “abnormality”, especially when used as an adjective. It is the shortened form of the phrase hentai seiyoku (変態性欲) which means “sexual perversion”.
和訳：ヘンタイは「変（おかしいの意）」と「態（状態の意）」によって作られた漢字複合語だ。ヘンタイは「倒錯」「アブノーマル」も意味し、特に形容詞として使われる。ヘンタイは「性的倒錯」を意味する「変態性欲」の略である。
・日本におけるヘンタイ漫画の起源とは？
Depictions of sex and abnormal sex can be traced back through the ages, predating the term “hentai”. Shunga, a Japanese term for erotic art, is thought to have existed in some form since the Heian period. From the 16th to the 19th centuries, shunga works were suppressed by shōguns. A well-known example is The Dream of the Fisherman’s Wife, which depicts a woman being stimulated by two octopuses. Shunga production fell with the introduction of pornographic photographs in the late 19th century.
和訳：性行為やアブノーマルな性行為の描写は、「ヘンタイ」という用語が生まれる前のいくつもの時代を遡ることができる。日本の性的芸術である「春画」は平安時代には何らかの形で存在していたようだ。１６世紀から１９世紀にかけて、春画は将軍によって抑圧された。よく知られた春画は「蛸と海女の夢」であり、２匹のタコから刺激される女性を描いている。春画の生産は１９世紀の大人の写真が導入されたことにより落ち込んだ。
・日本語の「ヘンタイ」が世界中で有名なことは恥ずかしいというのは本当か？
なんとウィキペディアのHentaiのページには、日本語の「変態」はどのように構成された漢字の言葉であるかとか、あるいは日本におけるヘンタイ漫画の起源にまで話はおよび、日本人が見ていても驚く圧倒的な情報量だった！ここではほんの一部しか翻訳して紹介しなかったが、ウィキペディアの英語版のHentaiのページを見ていただければその充実具合におののくだろう。
こんなにも世界中で有名になっている日本語がよりにもよって「ヘンタイ」という変な用語であるのは残念だが、それはある意味で人類の繁栄や文化の発展に絶対不可欠なぼくたちの根源的要素であり、そのような人間として根源的要素の用語に日本語が食い込んでいることはある意味誇らしいことではないだろうか。どこの国にだって、どの時代にだって「ヘンタイ」は必ず存在している。だからこそ新しい生命が誕生し人類は繁栄するのだ。
どこの国にだってあるものなのに日本だけが突出してその存在感を解き放ち、世界中に「ヘンタイ」の用語を轟かせているということは、すなわち日本人が生命の根源への探究心と表現力が限りなく高いということを意味しているのではないだろうか。
・日本には生命の根源を見つめ表現する数多くの男根崇拝の姿があった！
ぼくが日本人が生命の根源への探究心と表現力が半端なく豊かであると感じた理由はもうひとつ、日本には数多くの隠された男根崇拝/生殖器崇拝の姿を目撃したからだ。やはり日本には生命の根源をしかと見つめて対峙し、表現しようというエナジーにあふれている。ぼくが日本各地で目撃した男根崇拝の旅の記事をこちらに載せておきます！
