しずかちゃんやみさえも焼き芋が大好き！女性が焼き芋を好きなことは恥ずかしいことだというのは本当か？
・ぼくたちの日常生活をしばしば乖離しているアニメの世界
・女性が焼き芋を好きなことは恥ずかしいことだというのは本当か？
・しずかちゃんの最も大好きな食べ物は焼き芋
・クレヨンしんちゃんのみさえも焼き芋が大好き
・「焼き芋＝オナラがよく出る＝女性にとっては恥ずかしい」の方程式
目次
・ぼくたちの日常生活をしばしば乖離しているアニメの世界
アニメというものはぼくたちの日常世界を映し出しているように見えて、実は本当の現実世界とかなり乖離しているシーンもしばしば見受けられる。日本のアニメは海外でも大人気なのに、これが日本人の日常生活や文化だと思われると困ってしまうシーンもよくある。
例えばドラえもんののび太がよくやられているように、遅刻をしたり授業中に居眠りをしていると罰として先生から”廊下に立たされる”というシーンなどはどうだろう。ぼくは日本で生まれ日本で育ってきて、生徒が廊下に立たされるなんていう現場をこの目で見たことがない。罰として廊下に立たされるというのは、まさにアニメの中だけの伝統ではないだろうか。実際には日本にはそのような文化は存在しないのに、出来損ないの生徒が廊下に立たされるというシーンはドラえもんののび太君に限らず実に頻繁に使われる演出である。
また、遅刻しそうになったら食パンを口にくわえて家を飛び出すとか、テストで０点をとるとか、アニメにはアニメの中の世界でしか成立しないような、日常生活にはない日本の風景や価値観に満ちている。
・女性が焼き芋を好きなことは恥ずかしいことだというのは本当か？
その中でも今回ぼくが気になったのは、女の子が焼き芋を好きだったり買うことを恥ずかしいと感じるシーンがアニメの中に存在していることだった。最初はドラえもんの中でしか見かけなかったが、最近昔のクレヨンしんちゃんの回でも発見し、改めて「女性が焼き芋を好きなことは恥ずかしいことだというのは本当か？」と疑問を持った次第である。
女の子や女性が焼き芋を好きなことを隠したり恥ずかしがったりする様子を、ぼくは今まで日常生活を生きてきて一度も見たことがないし、家族の中でもそのような様子は見たことがなかった。まぁそんなに焼き芋の話題で会話をすることなんて滅多にないので知らなかっただけかもしれないが、焼き芋を好きなことを恥ずかしがるだなんてアニメの中でしか見たことがないのでとても不思議だったのだ。
・しずかちゃんの最も大好きな食べ物は焼き芋
ドラえもんの「アンケーターでプレゼント」という回では、のび太君がしずかちゃんの誕生日プレゼントに何を渡そうか悩んでいる。しずかちゃんに知られずにしずかちゃんの一番欲しいものを聞き出すためにドラえもんは「アンケーター」という道具をのび太に出してやる。「アンケーター」にしずかちゃんの髪の毛を入れると、しずかちゃんの分身が画面上に現れ様々な質問に答えてくれる。
「しずかちゃんの好きな食べ物は何？」とのび太が尋ねると、画面の中のしずかちゃんは「２番目に好きなのはチーズケーキよ」「３番目に好きなのはお寿司よ」と最も好きな食べ物を隠してなかなか答えようとしない。強く詰問するとしずかちゃんはしぶしぶ顔を赤らめながら恥ずかしそうに「焼き芋！！！！！」と暴露する。
一番好きな食べ物がわかったのび太君は大喜びして、しずかちゃんの誕生日パーティーで巨大な箱の中に大量の焼き芋を詰め込みみんなの前でプレゼントすると、しずかちゃんは恥ずかしさのあまり激怒し「大嫌い！出てってー！！！」とのび太たちを追い出してしまうのだった。
・クレヨンしんちゃんのみさえも焼き芋が大好き
クレヨンしんちゃんの「ヤキイモを買うゾ」という回は、町内に焼き芋屋さんが回ってきたときに、みさえが大好きな焼き芋を買いに行こうか行かざるべきか激しく迷うシーンから始まる。
別に焼き芋が好きなんだったらさっさと迷わずに買いに行けばいいものの、みさえから言わせると「女の恥じらいというか」「世間の私のイメージを壊したくないというか」と焼き芋を自ら買いに行きたくない理由をしんのすけに説明し、結局はしんのすけに買いに行かせている。紆余曲折ありながらもしんのすけは焼き芋のおつかいを果たし、最後にはみさえと仲良く焼き芋を美味しそうに頬張っていた。
・「焼き芋＝オナラがよく出る＝女性にとっては恥ずかしい」の方程式
しずかちゃんとみさえの様子を見ていると、どうも「焼き芋＝オナラがよく出る＝女性にとっては恥ずかしい」という方程式が成り立っているようだ。「アンケーターでプレゼント」の回でも、大量の焼き芋を見たジャイアンとスネ夫が「そうかしずかちゃんの一番好きなものは焼き芋のだったのか」「でもこんなに食べたらオナラが止まらなくなっちゃうよ」と言ったことをきっかけにしずかちゃんの怒りと恥ずかしさも爆発したように見える。
秋も深まり焼き芋の美味しい季節になろうとしている。現実世界では焼き芋を好きなことを恥じる女性に出会ったことがないが、万が一のことを考え、ドラえもんのしずかちゃんとクレヨンしんちゃんのみさえのエピソードを教訓に、「焼き芋は好きですか」などと女性に質問しないようにくれぐれも気をつけようと思う次第である。
