日本の生殖器崇拝の不思議!女陰や子宮よりも男根が信仰されるべきだというのは本当か?

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日本の生殖器崇拝の不思議!女陰や子宮よりも男根が信仰されるべきだというのは本当か?

・日本各地で見かけた不思議な男根崇拝の風景
・女陰や子宮よりも男根が信仰されるべきだというのは本当か?
・男根は女陰に比べて圧倒的に存在感がある
・男根はダイナミックに変化し、勢いよく生命の根源を射出する動きを見せる
・男根は単純に快楽だけをもたらすが、女陰は快楽と苦痛の両方をもたらす
・沖縄では子宮が生と死を複雑に繋いでいた

・日本各地で見かけた不思議な男根崇拝の風景

ぼくが日本一周・車中泊の旅をして最も驚いたのは、日本各地には男根崇拝の風習が色濃く残されているという事実だった。それもある特定の地域だけではなく、おそらく全ての都道府県に満遍なく男根崇拝の気配が隠されているように感じられた。

何もなさそうな山の中に突如として石や木で作られた巨大な男根が出現したことに最初は驚き戸惑ったが、冷静に考えてみればぼくたち人間の生命な全て男根を源としているのだから、男根を崇拝するという風習は生命にきちんと向き合った真っ当なものだと感じられた。

現代の人間の世の中では男根は卑猥で下品でいやらしいものとして捉えられている気配があるが、それならば男根から生まれ出た全ての人間の生命は卑猥で下品でいやらしいものだと結論付けられるだろう。ぼくたちは自らの生命を尊重し、大切にする心を育てるために、まずは男根に対する考え方から変えていかなければならないのではないだろうか。

男根はぼくたち人間のあらゆる尊い生命の根源であり、それゆえに男根は深く崇拝されるべきであり、ぼくたち人間の繁栄を象徴するものだという日本の古代人から脈々と引き継がれてきた認識は、何ひとつ間違っていないように思われる。男根崇拝はいやらしいと笑い物になるべきものではなく、自らの生命と真剣に対峙した結果として生み出された祈りの結晶体ではないだろうか。

 

 

・女陰や子宮よりも男根が信仰されるべきだというのは本当か?

しかしぼくは日本中でたくさんの石や木でできた立派な男根が崇拝されている姿を見て、疑問に思うことがあった。それはあらゆる人間の生命の根源として男根が崇拝されているのを日本各地で頻繁に見かける割には、肝心の赤ちゃんを直接生み出すように見える女陰や子宮がそんなに崇拝されていないということだった。

人類の多産を願い社会の繁栄を願うなら、赤ちゃんというのは女体から生み出されるものであるから、どちらかというと男根なんかよりも女陰の方が崇拝されそうなものではないか。確かに女陰が崇拝されている風景も日本では見られることはあるものの、男根の横にセットとして並べられているだけのことが多く、女陰単独で崇拝されているという景色は見ることがなかった。逆に男根が単独で祀られているという風景は非常に多く、どちらかというと日本人は女陰よりも男根を圧倒的に高い頻度で祀っているように見受けられた。

一体なぜ日本人は、直接赤ちゃんを生み出してくれる女陰や子宮ではなく、それよりも前の段階の男根の方を、子孫繁栄や社会の持続を願って崇拝する傾向にあるのだろうか。そんなことは誰に聞いても教えてくれそうにもないので、自分なりに考察してみようと思う。

 

・男根は女陰に比べて圧倒的に存在感がある

まず第一に思いつくのは、女陰よりも男根の方が存在感があるということだ。別に男女差別の意識などは全くなくても、肉体的な構造として、外側に突き出ている男根と内側に凹んでいる女陰とを比べると、どう頑張って考えても男根の方が圧倒的な存在感を解き放っているように感じられる。もしも崇拝するための像を石や木で作ろうと試みる際も、女陰よりも男根の方が作りがいがあるのではないか。

また幼少期の記憶などを辿ってみても、男根の名称はあらゆる子供が喜んで頻繁に呼称しているにもかかわらず、女陰の存在や名称は親たちから教えられることもなく子供達に完全に隠されている印象を受ける。男根というものは語り、面白がり、世の中にその存在を明らかにしてもいいという気配が強いのに対して、女陰というものはまるでないものであるかのように、大切に隠されて扱われているような風潮がある。この男根は進んであからさまにすべきであるが女陰は隠されるべきだという、人間の動物としての直感的な思いが、女陰崇拝よりも男根崇拝を盛んにさせている理由ではないだろうか。

 

・男根はダイナミックに変化し、勢いよく生命の根源を射出する動きを見せる

また男根というのは頻繁に大きくなったり小さくなったりして、目立ったダイナミックな動きを見せるという点も、人々の注目を集め崇拝されやすい理由のひとつなのではないだろうか。もちろん生殖器は臓器なので、男であろうと女であろうと様々な変化を見せるものではあるが、やはり目を見張るようなスケールの大きな変化を見せるという点では、女陰は男根に敵わないのではないだろうか。

日本の全ての男根像は例外なく、小さく縮んだ状態ではなく巨大にそそり立った状態として作られていた。やはり立派にたくましく膨張した男根こそが、あらゆる人間の生命の根源を発射するための準備をしっかりと整えた状態として、人々の間で直感的に野生的に大きな崇拝を集めているとしか思えなかった。またそのように立派にそそり立った男根が、勢いよく生命の根源としての液体を射出するという迫力ある動きも、人間の崇拝を集めるための重要な要素になっているのかもしれない。

 

・男根は単純に快楽だけをもたらすが、女陰は快楽と苦痛の両方をもたらす

生殖という行為を考えるときに、男と女には異なる点が見られるように感じられる。すなわち男根も女陰も生殖の際には人間に快楽をもたらすが、男根がただ快楽をもたらすだけであるのに対して、女陰の場合は快楽だけではなく、その生殖の結果として赤ちゃんをこの世に生み出す際には、快楽とは真逆の大きな痛みや苦痛を生じる場合も多いということだ。

人間にただ単純に快楽だけをもたらしてくれる男根と、人間に快楽も苦痛も両方をもたらしてくれる女陰を比べると、人々が男根の方に崇拝のための魅力を感じてしまうのは自然なことなのかもしれない。しかし女性が女陰から受ける苦痛のおかげで、この世にあらゆる人間の生命が誕生しているのだということを決して忘れてはならないだろう。

 

 

・沖縄では子宮が生と死を複雑に繋いでいた

日本では子孫繁栄の象徴として男根が崇拝される気配が強いのに対して、ぼくが10年間住んだ沖縄では、死と女陰が強く結びついていた。すなわち、沖縄で見られる巨大な亀甲墓というお墓は、なんと子宮の形をしているのだという。

ぼくたちのあらゆる生命は子宮から生まれ落ちたが、その生命が終わりを告げた後では、再びまた子宮へと帰っていくと考えられているのだ。

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男根のようにただ単純に快楽だけをもたらし、生命の根源を勢いよく明るく射出するだけの臓器に比べて、女陰や子宮というものは生も死もその両面を兼ね備え、明るい気持ちで崇拝できるような気持ちにはなれない奇妙な複雑さを帯びているのかもしれない。

 

 

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