平安貴族も武士もメンズメイクをしていた!男の化粧は気持ち悪いというのは本当か?

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日本人男子はずっと化粧をしてきた!!!!!

平安貴族も武士もメンズメイクをしていた!男の化粧は気持ち悪いというのは本当か?

・最近の化粧男子の風景
・アルゼンチン人男子「BTSは男が化粧をしている時点で理解できない」
・メンズメイクは金儲けのために男子にわざと欠乏感を植え付ける
・化粧男子は今どきではなくただの時代遅れ男子だ

・最近の化粧男子の風景

さっきtwitterのタイムラインを見ていると、横浜流星という俳優の写真が出てきた。ぼくは横浜流星という人はどんな人か何をしている人か全然知らないが、これはメンズメイクとかメンズスキンケアとかそういう類の宣伝の写真らしい。彼はこの写真で「気付かれない程度にメンズメイクしました」という遠慮がちな感じではなく、「もうバリバリにメイクアップしています」というような風貌を醸し出している。男も堂々と化粧をする時代が到来したことを予感させる。

しかしこの写真を見て、世間の人々はどう思うのだろうか。もちろん反応は様々だろう。メディアに洗脳されやすい女子高生や主婦などはこの写真を見て「素敵!」「かっこいい!」と感じるだろうし、もちろんおっさんやおじいさんなどはこの写真を見て「気持ち悪い」「無理」「理解できない」と思う傾向があるだろう。

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流行というものはメディアに洗脳されやすい女子高生や子供達から広がる可能性が高いので、彼らに「素敵」と思わせれば宣伝は成功したと言えるかもしれないが、世間一般の意見を総合すると果たしてこの写真は素敵なのか、キモいのか、どっちなのだろうかと気になるところではある。

 

 

・アルゼンチン人男子「BTSは男が化粧をしている時点で理解できない」

ぼくが中国大陸横断の旅をしている最中、雲南省の秘境・雨崩を訪れた際に、2人のアルゼンチン人男性とよく行動を共にしていた。印象的だったのは彼らとの会話の中で、世界中で人気になっている韓国のBTSについての言及があったことだ。彼らは「男が化粧をするなんて理解に苦しむ」という否定的な意見を述べていたのだった。まぁ東アジア人男子が世界中の女子に大人気になってしまったという白人男子の嫉妬という可能性もなきにしもあらずだが、それでもこの意見は「男が化粧をするなんてキモい」という世界中の男性たちの意見を象徴しているような気がした。

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・メンズメイクは金儲けのために男子にわざと欠乏感を植え付ける

メディア的には、メンズメイクが流行した方がいいに決まっているし、それこそが狙いに違いない。メンズメイクが浸透すれば、企業が金儲けできるからだ。

「男性が化粧をしない」という今までの常識のままでは、そこから一銭のお金も発生しない。重要なのは横浜流星などの有名人を利用して民衆たちを洗脳し「男性が化粧をするのがかっこいい」「メンズメイクは今の流行だ」という風潮を無理矢理にでも作り出すことだ。「男性が化粧をしない」という常識を打ち砕き、無理矢理に「男もメイクをしなければならない」「男がメイクをしていないなんてカッコ悪いし流行じゃないしおかしなことだ」という空気を世間に植え付けることができれば、彼らの金儲けの準備はもはや整っているも同然だ。

世間の男子たちに「メンズもメイクをしなければダメなんだ」「メイクをしていない自分は流行に乗れていないダメな男子だ」と自然と思い込ませることによって、メンズメイクの金儲けは思考していく。それはすなわち、今まで化粧していなくても心穏やかに過ごせていた男子たちに「メイクをしていないことは欠落」という洗脳を植え付け、その欠乏感によって金を儲けてやろうという根性は醜いし見苦しい。どうせ金を儲けるならば、人々に欠乏感ではなくて幸せを与えたらどうだろうか。欠乏感を与えることでしか金儲けできない業種なんて、人間にとっての害悪ではないだろうか。

今日もどこかの企業が金儲けするために、必死に洗脳は進み、世間のものを考えないボケっと生きている男子たちがその植え付けに巻き込まれ、欠乏感を与えられ生きづらさを感じるように仕向けられている。それもこれも巨大な権力者が金儲けをするために、平和に生きているだけの男子に欠乏感を植え付けるというのならなんて残酷な現象だろうか!しかしまぁ思考停止して易々と洗脳される男子たちの方が悪いのだという意見も一理ある。

金を儲けるためなら人に恐れや不安や欠乏感や不幸を植え付けてもいいというのは本当か?

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けれどメディアからの洗脳の威力は絶大で、洗脳されやすい女子高生や子供たちまで巻き込んで「流行」という現象を発生させれば、もはや男子たちは不要なメイクの呪縛から逃れられないのかもしれない。なんとも哀れで浅はかな浮世の風景である。しかし、それではメンズがメイクすることは「最新」であり「クール」であり「今時の流行」なのだろうか。

 

 

・化粧男子は今どきではなくただの時代遅れ男子だ

そんなことが全くないことは歴史が教えてくれる。安定した治世が続くと男性の女性化が進むというのは、文化人類学や比較文化学の中で繰り返し論じられてきた観点だ。日本では平安時代末期になると公家の男性の間でも「白粉」「眉化粧」「お歯黒」などの化粧が行われるようになり、化粧は高い身分階級を示すステータスとなっていった。確かに平安時代の絵の中の男の人には白い顔の人を見かけるし、最近では高畑勲監督のジブリ映画「かぐや姫の物語」の中でも、おじいさんが顔を白く化粧してかぐや姫に笑われていたシーンがあったが、あれはおどけていたわけではなくお金持ちであること、身分の高さをアピールしていたのだろう。

また戦国時代に入っても、武士の間で化粧は続いていたようだ。武士の間の白粉やお歯黒はステータスの誇示ではなく、敵にやられて死んでしまった時に見苦しくないようにという計らいだったという。また200年以上という世界で類を見ないほど長きにわたる平和な治世が続いた江戸時代においても、公家や天皇家に化粧の習慣が残り、庶民も身だしなみやムダ毛処理などに勤しんだという。

つまり日本の男性にはこれまでずっと化粧をしてきた長い歴史があり、今さら男が化粧を始めたところで新しくもなければ、新鮮でもなければ、流行でもないということだ。それはこれまで日本人男性が歴史上でやってきたことのいわば焼き回しであり、不思議でもなければ気持ち悪いと非難する筋合いもないと思われる。彼らは自らの民族がこれまでやってきたことを、しているだけなのだから。

きちんと歴史を確認していくと、自分の目の前の世界だけが全てだと思い込む偏狭な価値観から抜け出して広い視野で物事を見つめることが可能となる。化粧男子がその好例だ。化粧をする男子は気持ち悪い、おかしい、異常だと見なすことは、日本という自らの祖国の歴史をないがしろにすることにも繋がりよろしくないだろう。まぁ今までもずっと歴史上でやってきたのだから、今を生きている日本男子だって化粧をしていいじゃないかという寛容な気持ちで受け止めることが適切かもしれない。

しかし化粧をしている男子自身が、化粧をしている自分自身に酔って「自分は流行に乗れている」「自分は今どきの人間だ」「自分は時代を代表する最新の人間だ」と自惚れているのだとしたら、それは浅はかな思い込みである。男子が化粧をすることなんて、平安時代でも、戦国時代でも、江戸時代でもやってきたのだ。つまり化粧男子になるということは平安時代の人や、武士の人と同じになること、つまりものすごく時代遅れな人間になるということだ。自分は最新の男子になっていると傲慢な心を抱かずに、自分は平安時代のものすごく時代遅れの男子になっているのだという謙虚さと共に、ファンデーションを肌にベタベタと塗り込むべきである。

 

 

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