努力して医者になっても、無給で働かされる日々が待っている!
無休でさらに無給の医師の労働環境を大公開!医者(研修医)は無給で働かされるというのは本当か?
・医者の経験を元に医者の労働環境の一例を紹介
・医者は1年間1日も休むことなく労働している
・医者(研修医)は土日を無給で働かされる!
・努力して医者になった後で待っている、人間らしい生活を享受できない日々
目次
・医者の経験を元に医者の労働環境の一例を紹介
ぼくは医者として3年間働いた後(初期研修医2年+後期研修医1年)、旅人になった。今は世界一周+日本一周を目指す旅人として生活している。
医者として3年間働いた経験を元に、医者はお給料をどれくらいもらえるのかを、自分自身の体験を元に包み隠さずに書いた。医者は働き始めの初期研修医の時代はさほどお給料が高くないと世間では言われているが、果たしてそれは本当だろうか。
また世間では激務だと噂されている医者の労働環境が実際はどうだったのかを、自分が医者として働いた経験を率直に書くことで表現した。結果として医者は、36時間眠れないこともある、土日も全くないという激務の労働環境だった。
・医者は1年間1日も休むことなく労働している
病院には自分が受け持ちの入院中の患者さんがおり、患者さんの病気は土日だからといって休んでくれるわけではないので、患者さんの病状を確認するために医者が土日も病院に行かなければならないのと当然の理屈としてとらえられるだろう。土日はすべての患者さんの病状が安定していれば半日で帰れるので、平日のように1日中病院にいなければならないということではなかった。それでも例えば医者として3年目で沖縄の宮古島で働いたときには、夏休みを除いて大げさではなく本当に丸々1年間何ひとつの休日ももらえずに労働し続けた。その経験を通してぼくは、自分が人間らしい生活を送ることを許されていない種類の人間のような気分がした。
1日中労働環境から抜け出して、自分の心をストレスにさらさずにリラックスして平穏に過ごす時間とることが、人間にとって人生を持続させるために重要なのではないだろうか。だからこそ世間には日曜日が、もっと幸福な人にとっては土日の休日が存在しているのだろう。土日は半日休めるから休みとして分類されるのではないかと最初は思っていたが、実際に働いてみるとその日数時間でも労働環境に自分の精神をさらさなければならないことは、もはや全く休みではないのだった。
また夏休みを除いて1年間働き続けた日々は、土日が全くないだけにとどまらず、それに加えて夜眠らずに救急医療を任されるという当直が月に6回はあったので、当時は純粋な気持ちで必死にこなしていたが今思い返すと、本当に基本的な人間としての生活を与えられていなかったのではないだろうか。
・医者(研修医)は土日を無給で働かされる!
1年間土日が皆無というだけでも人間として扱われている気はしなかったが、さらに悪いことには土日行っても全くお給料が出なかった。本来休める人生の大切な時間を労働に割いているのだからその気持ちを尊重してほしいが、研修医というのは平日1日で何円という感じてお給料が決まっていて、休日の場合にどんなに労働してもお給料は加えられないのだった。医者というのは無休な上に、無給なのだ!
こんなことおかしいというのは火を見るよりも明らかだが、研修医は誰も文句ひとつ言わずに黙々と働いていた。目上の言うことにはどんなにおかしなことでも大人しく従わなければならないという儒教の教えが、日本人の思考を停止させ、都合のよい部品としての支配を助けているのだった。
最近よく医者は無給で働くことがあるとインターネットのニュースなどで書かれていたが、あれは事実であるとぼくは自分の経験から言うことができる。どんなに長い間、土日に病院にいても、患者さんが急変して休日にもかかわらず1日中病院にいることになっても、1円もくれないという労働環境だった。
・努力して医者になった後で待っている、人間らしい生活を享受できない日々
はっきり言って医者というのは人よりも努力したり、勉強の才能がないとなれない職業だと思われる。努力した結果としての職業なのだからきちんとした労働環境が待っていると思うし、人間らしい生活が遅れると当然感じられる。しかし結果としては、その真逆だった。一生懸命努力した結果として、人間らしい生活を与えられえない日々が待っているというのは、自分でこの職業を選び取ったわけだから不満はないが、とても不思議ではある。