上手な人付き合いをやめれば金は貯まる!
孤独と健康は最大の節約!節約のためにはお金のことだけ考えていればいいというのは本当か?
・旅人における節約の重要性
・無駄に奪われず、好きなことにお金を回そう
・集団へと心奪われない分、孤独は大きな節約
・定期通院しなくていい分、健康は大きな節約
・旅人における節約の重要性
節約というと皆様はどのようなイメージをお持ちだろうか。なるべく無駄に消費させられないようにお金を使う賢いイメージだろうか。必死にお金を切り詰めるケチケチした生活のイメージだろうか。
ぼくは今旅人として旅に生きており労働していないので、大きな収入もなくお金が出て行く一方なので、もちろんお金の節約は重要課題である。しかし旅人の旅における節約術というものは、旅人ではなく普通に生きていた日常生活における節約とは少し趣が異なってくる。
例えば安い航空券の上手な探し方とか、安くて良質な宿の見つけ方とか、そういった能力を身につけることは節約したい旅人にとっての必須項目だ。また航空券や宿の予約の際には、ポイントがたまるクレジットカードをできるだけ使うことはもちろんのこと、ポイントサイトを経由すればさらに別のポイントが手に入るのでポイントサイトを必ず利用している。
・無駄に奪われず、好きなことにお金を回そう
ぼくはなるべく無駄な支出を出さないようにと思って気を使いながら生活し旅してきた。自分にとって必要のないものにまでお金を奪われるよりも、奪われそうになる無駄な場面を的確にきちんと見抜いてそれを阻止し、その浮いたお金で自分が本当に好きなことややりたいことを成し遂げる方が、ぼんやりと奪われるような場合よりもはるかに賢明である。
無駄にお金を奪われないという方法は挙げればきりがないが、最も身近なものは銀行のATMでお金を引き出すための手数料である。どうして自分のお金を出すために手数料などが必要なのだろうか。ぼくは常にネット銀行を利用し、どこでも手数料無料で自分のお金を出せるようにしている。また海外旅行先などではキャッシングの際に、キャッシング3日後にネットで直接返済できる機能を使うことにより、利息を奪われるのを3日間のみに防いでいる。またなるべく税金を奪われたままにしないように、ふるさと納税をするなどは至極当然の対策である。
・集団へと心奪われない分、孤独は大きな節約
ぼくはこのように様々な情報を持ち合わせなるべく奪われないための節約に励んでいるので、お金に関してしっかりしていると思われがちであるが、実はそんなぼくでも簡単に無駄遣いしてしまうような場合がある。人付き合いをしている時などがそれだ。
一人で旅をしていたり、一人で買い物に出かけたりするのに比べて、友達と一緒に行動した時の方がはるかに支出が多くなる。ぼくたちは知らない間にどんどん不本意な出費をしていることに気づかされる。それは自分の意思ではなく、その他の友人も含めた“集団”として動いているからに他ならない。
ぼく一人なら絶対に行かないようなお店にも、友人と一緒に行こうよとなると断ることもできずに入ってしまう。そして大して食べたくもないものを食べ飲みたくもないものを飲んで出費を重ねる。べつに友人たちといるその時間は楽しいので何の不満もないのだが、それにしてもひとりでいればこんな無駄遣いは決してしないだろうと思う。自分の大して好きでもないものに大してたくさんのお金が流れていくなんて、ひとりだったら絶対に耐えられないだろう。
これは集団というものに自分を所属させて、その集団として生きているからこそのイリュージョンであるように感じる。集団でいると自分という存在と自分の意思や気持ちが極端に薄弱になり、よっぽどではない限りみんなが楽しめるようにその集団としての意思に身を任せてしまう。
ぼくだけではなく、ぼくのようにみんなといると自然とお金を使ってしまうという人は多いのではないだろうか。そんなに行きたくもないお店に入ったり、そんなに見たくもない映画を見たり、そんなに全然興味もない遊園地に行ったり、みんなといられるという楽しさにつられて大して望みもしないものたちにお金を流し込むという行為は思いの他、多い。商人たちにとっては、人間の集団というものは軽々とお金を手に入れるための都合のよい現象なのかもしれない。
逆に言えば、孤独な人間というものはこのように無駄にお金を奪われることがないのだからその点において好都合であり賢い生き方であると言える。人々はよく孤独に生きてくことを恐れ、無理にでも集団に所属したがり、頑張ってつがいになろうとし、孤独死しないようにと願っている。しかし、そんなに孤独というものは悪いものだろうか。少なくとも集団というものに心奪われて大量に無駄に消費させられるよりも、孤独に自分の好きなものだけを追求し自分の気持ちをしっかりと見つめお金を使えるという点においては、孤独な命の方が賢明であるように見える。
・定期通院しなくていい分、健康は大きな節約
また、ぼくは医者として病院で働いていたが、もちろん外来の受け持ちの患者さんが何人もいた。1ヶ月に1度病院を訪れる人もいれば、3ヶ月に1回でいい人もいる。しかしぼくが感じたのは、患者さんというのは定期的に病院を訪れて、診察代を支払い薬代を支払わなければならないのだからお金に関して大変出費が多いのだろうということだ。
たとえばぼくの場合は、まだ若いからというのもあるが持病もなく、病院に定期的に行かなければならないということはない。ぼくに限らず定期受診する必要のない人々は、病院とは何か特別な縁のない場所だと感じる人も多いだろう。
しかし定期的に病院に通わなければならない、持病を持った患者さんと比べれば、ぼくたちはなんとお金を節約できていることだろうと感じられたのだ。健康であるということは、それだけ定期的に病院に行かなくても済む分、お金をたくさん節約できているということなのだ。1ヶ月に1回病院に行かなければならない患者さんにとって、病院代は1ヶ月に1回訪れる、電気代や水道代のようなものだろう。つまりは固定費だ。1ヶ月に1回やってくる固定費を減らすということは、節約するにおいて最も大切なことなのだ。
もちろん通院している患者さんは自分の体にとって通院が必要だから通院しているのであって、それを中止することはできない。病院代という固定費は、通院しなくてはならない患者さんにとって定期的な負担となっていることだろう。逆に言えば今通院する必要のない健康な人々は、これからも健康を維持していくことによって、自らの大きな節約になり得るということだ。
お金を節約するためには、お金のことだけを考えなければならないわけではない。孤独であることや、健康であることなど、一見お金と関係なさそうな課題でも、大きく節約へとつながっていくのだ。