試験もレポートも留年も多い!医学部に合格すれば絶対に医者になれるというのは本当か?

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医学部は試験もレポートも留年も多いゾ!!!!!

試験もレポートも留年も多い!医学部に合格すれば絶対に医者になれるというのは本当か?

・医者になるためにはまず難関の医学部に入ろう
・大量のレポートに試験!医学部に合格してしまえば簡単に医者になれるというのは間違いだ
・医学部には試験を落として留年してしまう人も多い
・医学部に入ればほぼ全ての人が医者になることができるだろう

・医者になるためにはまず難関の医学部に入ろう

ぼくたちが医者になるためには、まず大学の医学部医学科に入らなければならない。これがまず第一の難関だ。偏差値表を見れば自然とわかることだし、まともに受験勉強をしてきた人の間では常識だが、医学部に入るためには東大とか京大とか阪大の医学部ではない学部に入るくらいの学力が必要だ。それに見事合格することは、医者になるための第一歩である。

ではその難関の医学部に入学してしまえば、絶対に医者になれるものなのだろうか。医者になりたくてせっかく努力して医学部に入ったのに、それで医者になれないと言われてしまっては話が違うと誰も感じるだろうし、なんとなくのイメージでは医学部に入ってしまえば医者になれて人生は安泰という印象がある。ぼくも難関と言われる医学部に頑張って入ったのだから、もちろんそこからはそんなに努力しないでも流れるように医者になれるのだろうと入学当初は思っていた。大学の医学部の内情なんか全く知らないまま医学部に入ってしまったのだ。

しかしそれはとんでもない勘違いで、医学部に入ったからと言って、決して楽にまるで川が流れるように自然と医者になれるわけではなかった!医学生の生活は多忙で、試験とレポートと実習の山だったのだ!

 

 

・大量のレポートに試験!医学部に合格してしまえば簡単に医者になれるというのは間違いだ

ぼくは医学部に行ってない母親や父親から、大学というのは時間のあるのんびりできるところだと聞かされていたが、親の言うことなんか当てにならないことを大学で知ることとなる。医学部の6年間の間には授業と実習がぎっしり詰まっており、全然のんびりできる時間なんてなかった。怒涛の授業と実習が終われば、それをきちんと習得できたかを確かめるために大量の試験やレポートが課せられ、とんでもない量の勉強をしなければならない運命にあった。

めちゃくちゃいっぱい勉強して難関の医学部に入ったのだから、しばらくは大学生活でのんびりと休ませてくれるのだろうというのは10代のぼくの無知な幻想だった。実際には医学部生活は、医学生を全く休ませてはくれなかった。1年生で一般教養、2〜3年生で基礎医学(解剖学、組織学、生化学、発生学、生理学、細菌学、ウイルス学、寄生虫、免疫学、病理学、法医学、薬理学、症候学など)、3〜4年生で臨床医学(循環器、呼吸器、消化器、神経、腎臓、内分泌、血液、感染症、産婦人科、小児科、精神科、泌尿器科、皮膚科、眼科、耳鼻科、整形外科など)を学び、5〜6年ではポリクリという全ての診療を回る病院実習が待っていた。

基礎医学、臨床医学のそれぞれの科目に試験があり、また基礎医学の特定の授業では実習や実験が存在し、全ての実習にはレポートが課せられた。ふり返ってみれば医学生の生活が忙しいのは当然のことかもしれない。

 

 

・医学部には試験を落として留年してしまう人も多い

ぼくの通っていた大学の医学部では、大量にある試験科目の中でひとつでも不合格だと留年となってしまう厳しい制度だった。それゆえ仲のよかった同級生が新年度が始まると同じ教室にいなくなってしまったというさみしい思いを味わうことも珍しくなかった。進級の厳しさは大学によって大きく違うので何とも言えないが、最近は医師国家試験の合格率を上げるために厳しく留年させる大学も多いようだ。

6年生の最後の卒業試験が終わると、医学生はその集大成として医師国家試験を受けることができるのだが、この医師国家試験の合格率が大学の評判に直結してしまうため、卒業試験を厳しくしてなるべく成績のいい学生だけを卒業させて、医師国家試験の合格率を上げようとする動きも見られるようだ。医師国家試験の合格率は毎年90%前後なので、受験したほとんどの医学生は医者になることができる。

留年してしまった医学生は、ショックでやる気をなくしたり既に出来上がっている下の学年の人間関係に馴染むことができずに、再度留年してしまうということも珍しくないようだ。実際にぼくの友達も何度も留年し、本来は6年かけて卒業のところを12年かけて卒業したらしい。そんなにかかってまで粘り強く諦めずに卒業したことを、ぼくは逆にめちゃくちゃ偉いと感じてしまった。

 

 

・医学部に入ればほぼ全ての人が医者になることができるだろう

ではせっかく難関の医学部に入ったのに留年や退学で医者になれない人もいるのだろうか。ぼくの見た限りでは「ほとんどいないだろう」という感想だ。何やかんや言ってもめちゃくちゃ難しい医学部に入学した人々なので実力は十分にあり、一度失敗したり転んだりしても粘り強く立ち上がり努力し続ける忍耐力を持ち合わせているのではないかとぼくは予想する。

ぼくと同じ学年で入学した人も、全ての医学生が最終的にはめでたく医者になっている。何回も留年した友達も踏みとどまって卒業しているし、精神的な病気で休んでしまった友達もしばらくすると復帰して医者になっている。もちろん何においても例外はあるに違いないが、医学部に入るだけの能力があるのだからよほどのことがない限り医学生は自分の力でなんとかして医者になれるような人ばかりだったという印象だ。

しかし全ての入学生が医者になったからと言って、医学生の生活が楽で容易いものだということを意味しているわけでは決してない。ものすごく多忙でものすごく大変な医学部の生活を乗り切れられるだろうと予想される能力を持った人々が選ばれ、入学を許されたというだけの話である。

 

 

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