金を儲けるためなら人に恐れや不安や欠乏感や不幸を植え付けてもいいというのは本当か?

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植え付けられない者となれ。

金を儲けるためなら人に恐れや不安や欠乏感や不幸を植え付けてもいいというのは本当か?

・外見的な欠乏感と不幸を植え付け、金を儲ける浅はかな者たち
・ヨーロッパのスキンケア用品を売る商人の一例
・数々の悪質な手口を使ってきたauショップの一例
・洗脳や植え付けから解脱する簡単な方法

・外見的な欠乏感と不幸を植え付け、金を儲ける浅はかな者たち

人間の社会には外見について様々な意見がまかり通っている。「目が大きいほうがいい」「鼻は高い方がいい」「足は長い方がいい」「色は白い方がいい」など多種多様だが、いずれも無根拠なものたちばかりだ。

目なんか大きくて何がいいのだろうか。目が大きい方が外を歩いていて小さな虫などが入りやすく、失明する危険性が高いから生物として不利ではないだろうか。鼻が高くて何がいいのだろうか。外で歩いていて横からボールが飛んできたときに、鼻の低い人に比べて鼻の高い人の方が顔面にボールをぶつける可能性が高くなり、鼻を骨折しやすく危険ではないか。足が長い方がいいと言ったって、足が長ければ必ず足が速いというなら、狩りなどに有利で野生的な魅力があるかもしれないが、足が長くたって足の遅い人はいくらでもおり、無意味ではないか。

日本人の外見的憧れはどれも白人を思わせる特徴をしており、産業革命を引き起こし世界中に植民地支配を実現させた強力な人間に対する憧れが、日本人の心に植え付けられているものがまだ消えないのだろか。一体いつの時代まで白人に憧れ続けていうのだろう。はっきり言って時代遅れではないだろうか。別に白人を否定しているわけではなく、白人には白人のよいところも悪いところもあり、日本人には日本人なりに悪いところもよいところもあるのだから、憧れても意味不明だし、むしろ自分自身の素晴らしさに気づく必要があるのではないだろうか。

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しかし広告や宣伝やメディアからの洗脳や植え付けというものは凄まじく、一度植え付けられた概念はなかなか解除されない。浜崎あゆみのように目が大きい方がいいのだと植え付けられた女子高生は、その後の人生でずっと目が大きくなりたいと願うようになるし、目が小さい自分に欠乏感を感じ、間違った作りをした自分の顔を憎むようになる。やがて欠乏感を感じる自分の顔を変えたいと願うようになり、アイプチをしたり、お金をためて整形までするかもしれない。

しかしこういう顔が理想的だ、こういう顔が素敵なんだ、こういう顔に憧れるべきだ、こういう顔にならなければならないという、メディアや宣伝からの植え付けなどなければ、彼女は自分の顔にコンプレックスを感じることもなく、自分自身を憎むこともなく、欠乏感や不幸な感情を心の中に抱くこともなく、頑張って稼いだお金を理想の顔に近づけるための整形なんかに使う必要もなかったに違いない。全ての不幸の元凶は彼女の顔ではなく、巨大権力やメディアによる民衆への植え付けなのだ。

目が大きい方がいいなんて、偽物の価値観に決まっている。それは「目が大きい方がいいと思い込みなさい」という巨大権力やメディアからの洗脳が成功した証だ。しかしよくよくしっかりと自分の脳を働かせて考えてみれば、目が大きい方が素晴らしい、ふさわしい、正しい顔だという自らの思い込みが、いかにばかばかしい幻想かを思い知るだろう。それはただ無理矢理に作られた今限りの流行なのだ。本当にどんな時代でも目が大きいことが正義だっただろうか。平安時代の美人を見てみればそんなことないのは一目瞭然である。本当にどんな国でも目が大きいことが美しいのだろうか。アマゾンの部族の間でも、目が大きいことが美しいと言われるのだろうか。いつの時代でもどこの国でも通用する絶対的な美でない限り、手に入れる価値なんてないのだ。

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今、ここでしか通用しない相対的な美の基準は、巨大権力やメディアが民衆に自分の外見は間違っているという「欠乏感」を植え付け、その欠乏感を補うために、様々な美容製品や整形を差し出して荒稼ぎしようとする、金を儲けるための道具に他ならない。ぼくたちは、巨大な企業や美容業界が金儲けするために、自分の外見は間違っているという欠乏感を植え付けられ、自分は不幸だと思い込みなさいと洗脳されているのだ。彼らはぼくたちに欠乏感を植え付け、不幸に苛まれているところへ自らその解決策を差し出し、大いに金を儲けるのだ。自分で植え付けた欠乏感を利用して、自分が金を儲けるという浅ましさ!自分が人を崖から突き落としておいて、助けてやったから100万円よこせというようなものすごい理屈の通らない厚かましさを感じさせる。

以下にその具体的な事例を提示しよう。

 

 

・ヨーロッパのスキンケア用品を売る商人の一例

ヨーロッパの街を歩いていると、どこからともなく声をかけられることがよくある。そして何やら試用品のスキンケアクリームを手などに塗りつけられ、その効用を聞かされる。そしてやがては「あなたの肌には問題がある。乾燥しすぎだ。ここにはいいスキンケア用品がある」という風に話を持っていくのだ。これはまさしく典型的な、欠乏感を不安を客に与え、その解決策として自らが製品を差し出して金を儲けようという魂胆の一例である。

店側の理想的な流れとしては「あなたの肌には問題がある。乾燥しすぎだ」と指摘した時点で客が「えー!そんな!ぼくの肌はひどい状態なんだ!ここまま外を歩くなんて恥ずかしい!大変だ!どうしよう!」とオロオロと不安になり、そこへすかさず店側からスキンケア用品を差し出すと「おーこれは天の恵みか!ありがとう神様!いっぱい買わないとなくなったときに大変だ!10個ください!」と客はまんまと購入し、客も肌の問題が解決して幸せ、店も金儲けできて幸せ、よかったよかっためでたしめでたしという物語が考えられるだろう。

しかしこの物語で客も店も幸せだと見なすのは、観察力があまりに乏しすぎる。よくよくみれば金儲けできて幸せなのは店側だけで、客は何ひとつ幸せではない。客はもともと肌に問題なんて感じていなかった。自分の肌が間違った状態だなんて夢にも思わず、心配事も不安もなく、最初からただ幸せに暮らしていたのだ。そこへ商人が「あなたの肌はダメな状態だ!修正すべき状態だ!」と欠乏感を植え付け、客は欠乏感を感じ、不幸へと突き落とされ、その結果としてスキンケア用品を買わされ、これで自分の肌は大丈夫という元の心情に戻っただけだ。客は勝手に不幸へと突き落とされ、そして金を払わされ、不幸を感じない状態へと戻ったのだから、不幸へと突き落とされ戻った時点でプラマイ0であり、さらに金を払わされているのだから明らかなマイナスだ。しかもそのスキンケア用品がないと肌がダメになるという洗脳を今後の人生へも植え付けられたわけだから、支払った金額以上のマイナスである。商人は客に永遠の不幸と欠乏感を植え付けることで、自分だけが金を儲けて得をしたのだ。商人というものは、ろくなものではないと感じさせられる一例である。まさに自分が崖から突き落としたのに、崖から助けてやったからとスキンケア代金を徴収したのだ。いや落としたのお前やんけふざけんな!

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ぼくはこのような悪徳商法に、ハンガリーのブダペストとオーストリアのザルツブルクで出会ったことがある。人に欠乏感を植え付けて自分が金儲けしようだなんて、ぼくはその根性が全く気に食わなかったので、「ぼくは自分の肌に興味がない」と言い切りそそくさと退散した。アジア人は騙しやすいと思っているのだろうか。まさに典型的な浅ましい商人だった。

 

 

・数々の悪質な手口を使ってきたauショップの一例

日本のauショップでも同様のことが起こった。

父親が人生で初めてガラケーからiPhoneに変えるというので、心配だからぼくもついていった。そこでauショップの店員が必要もない「ルックアウト」「スマートチェッカー」という月額料金のかかるセキュリティオプションをやたらとしつこく勧めてきたので心底ウンザリした。ぼくは10年以上iPhoneを使っているが、そんなものはなくても快適に安全になんのトラブルもなくiPhoneを使ってきたのだ。しかもiPhoneにはセキュリティが要らないというのは常識だし、ソフトバンクの公式ホームページにもそう書いてある。

「ルックアウト」「スマートチェッカー」はいらない、外してくれとお願いするぼくに対して、auショップの店員は、絶対にこれはつけた方がいい、絶対に外さない方がいいと譲らなかった。これは任意のオプションだと自ら言い放っていたのに、絶対に外してくれなかったので実質任意ではなく強制だった。

auショップの店員はスマホを使ったことのない情報弱者の父親に、セキュリティは絶対に必要ですよね、パソコンでも絶対につけますもんねとその必要性を説きまくり、セキュリティをつけなかった客がどんなひどい目に遭ったかと長々と父親に聞かせ、彼の心を不安でいっぱいに満たしたところで「ルックアウト」「スマートチェッカー」を差し出し、結局契約させることに成功していた。またヨーロッパのスキンケア用品と同じ浅ましい手口である。客に不安を植え付け、客がうろたえているところにさっとオプションを差し出すのだ。客は不安へと突き落とされ、そこから戻されただけなのだからプラマイ0なのだが、月額料金のかかるオプションを付けさせられたので結果毎月のマイナスである。

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帰宅した後すぐ、「ルックアウト」も「スマートチェッカー」もぼくがオンライン上で解除した。

 

 

・洗脳や植え付けから解脱する簡単な方法

ぼくたちは巨大権力やメディアや商人が金儲けするために、知らず知らずのうちに欠乏感と不幸を植え付けられている。ここが重要な問題だ。ぼくたちはその欠乏感や不幸の洗脳から逃れることはできない。なぜなら資本主義のこの現代日本において、広告は街中やテレビ、インターネットの中に溢れているからだ。どんな人からも手当たり次第に金儲けしてやろう、欠乏感や不安を植え付けてやろうと待ち構えている奴で街は埋め尽くされている。どのような生き方をしていようとも、日本に生きている限り、洗脳は植え付けられる。それは仕方のない運命だ。

では洗脳を植え付けられないためには、どうすべきか。簡単だ。自分が賢くなるだけのことだ。外の世界はどうしようもない、変わることがない。津波のように押し寄せてくる商人の欲望を、抑え込む手立てはない。それならば自分自身の心構えを変えることで、洗脳や植え付けなんか吹き飛ばす精神力を身につける他はない。浅ましい商人の罠を見抜き、偽りやまやかしや幻想を鮮やかにふり払い、自分は何も欠乏していないのだ、自分は何も間違っていないのだ、自分は生きているだけで満たされているのだ、自分は生きているだけで幸福を感じられるのだと、本当の自分自身の正体を見失わない清浄な瞳が必要だ。

ぼくたちは、何も欠けてはいない、間違ってはいない、失ってはいない。もしもそのように感じられて人生を苦しみだと見なすなら、あなたにそう思い込ませている暗黒の力を見抜くため、愚かな外の世界に注意を向けることだ。愚かしく欠乏された者として生きてはならない。誰かの欲望に飲み込まれるままに心を委ねてはならない。ぼくたちは、生まれたときから「全体」だ。「部品」ではなく「全体」なのだ。自らを「部品」だと感じたならば、その過ちの根源を打ち砕いてゆけ。

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